土星の復讐
人間生きていれば、その人その人の試練がやってくるものです。
それはどんなライフイベントにおいても、つらさの強弱はありますが、そのような試練がやってくることはインド占星術においては、ホロスコープ(出生図)とダシャー(人生の流れ)を見れば、いつ頃に何がやってくるかが分かってしまいます。
幼少期に両親が離婚して父あるいは母、きょうだいと離れることになったり、次々と転職を繰り返したり、事故に遭ったり、大病を患ったり、結婚したり離婚したりなど、挙げればキリがありませんが、そのような人生の試練が、どんな人にも必ず訪れます。
インド占星術においては、特にサディサティが良く知られています。サディサティとは、人生の中で3度は、人生の試練に遭遇すると言われている星回りがあります。多くの人は幼少期、青年期、老齢期にやってくると言われています。それは土星と月の関係によって、サディサティの時期を判断することができます。
なぜ、土星と月が関係しているのか?
これは土星神の神話に基づいています。土星の母は月です。しかし、土星は母である月に捨てられたことから、母の愛を知らずに生きてきました。
この土星と月の関係から、土星が月のいる星座に近づいたとき、土星は月に復讐をするという意味合いから、人生の試練、困難、苦痛が与えられる時期を迎えることになるとされています。
さて、サディサティがいつやってくるのかは、まず自分のホロスコープ上の月がどの星座に在住しているのかを知る必要があります。さらに現在の土星がどの星座に来ているのかを確認します。月から見て第12室の星座に土星が入ったらサディサティが始まります。そして、第1室、第2室を通過するまで、サディサティの期間は続きます。1つの星座につき2年半ですから、その3星座分ですので、およそ7年半もの間、人生の試練の時期を過ごします。
7年半なんて何と長い年月だろうと思いますが、この間を上手く過ごせるかどうではないかによって、またその後の人生の歩みが変わってくるように思います。
ぜひ、インド占星術をご活用いただき、ご自分のホロスコープを出すことをお勧めします。
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