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その気持ちがあなたを支えている

昨日


2年ぶりくらいに私のもとへ


やってきた相談者さんがみえました。



多忙になって


ご無沙汰になってしまったようですが


その前までは


ずっと


「死にたい」と言っていた方でした。



幼少期から


親からひどい虐待を


受けていたそうで



小学4~5年生のころに


自殺を試みて


3階から飛び降りて骨折して


結局病院に運ばれて



その後は


何度もリスカを繰り返すなどを


してきたようですが



それでも


生きて今に至っています。



4月から


新しい生活を始めるそうで


私とのカウンセリングは


これで最後になりそうということで


わざわざご挨拶に来てくれました。



「死にたいという気持ちはまだ変わらない」


とは言っていましたが



それは


逆にその方を支えているのかもしれないと


思いました。



そのことを伝えてみたところ


腑に落ちたのか



「そうかもしれない」



と納得されたようでした。





夢や希望をもって


生きるのも素晴らしいですが



つらい人生を送ってこられた方にしてみたら


到底そんな風に思えないことも


あることでしょう。



無理もないことです。




でも



「死にたい」


「いつ死んでもいい」と


思うことが




逆に


今を必死で生きることに


つながっているのであれば



「死にたい」


という


思いを抱き続けても


否定すべきことではないと思うのです。




「死んじゃダメ」とか


「ダメ、ゼッタイ!」



という言葉が多いですが



その言葉を頭ごなしに言う前に


その人の


心の奥に秘めている


苦しさを思ってみましょう。


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