山古志の小正月の伝統行事「塞の神」
遅れながら、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
雪深い山古志も、12月の大雪ですでに2M級の雪壁が至るところに。
そんな中、伝統行事「塞の神」が1月14日、15日にて各集落で執り行われました。
「塞の神」とは
正月のお飾りや書初めなどを持ち寄って燃やすことで、家内安全や商売繁盛、五穀豊穣などの福を願う、新潟の伝統行事です。
地域によっては、「どんど焼き」の名称で知られているところも。
実は、古事記にものっている古い伝統行事らしい。
詳しくは、新潟県の歴史サイトへ➡https://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/?page_id=913
山古志の4集落の「塞の神」にお邪魔してきました。
朝から住民が集まって建てた「塞の神」の塔(勝手に読んでます💦)。
午後2時の点火の時に、各集落を回ってきました。
子供から大人まで家族みんなで集まって、山古志の新年を祝う習わし。
都会では中々見られない光景だな~。
自家製の甘酒をふるまう近所のおっちゃんや、子供にお菓子を配る近所のおかんの姿が、とってもほほえましい。
子供もすっごく子供らしくて、改めて里山っていいな~と思うひと時でした。
集落ごとに個性がでる「塞の神」
こちらの桂谷集落の塔は、下半身がボッテりしたかわいい感じ。
小雨の中の点かとなりましたが、集落住民20世帯の強い祈りが込められていました。
2023年の災いを塞ぎとめる神が宿る
点火してから約20分。
災いを塞いでくれる神が宿る炎を見つめながら、
寒さに震えていた私は、「あー温かい」
思わず中学校の林間学校を思い出し、
♬燃~えろよ燃えろ~よ…♪と、つい口ずさんでしまいそうに。
健康祈願のために、お餅やスルメを焼くのが習わし
この火で焼いたお餅を食べると病気をしないと信じられていたようで、お餅を持参で参加している住民が多かった。
来年は、私もお餅を持参しなくては!
日本最大級の火祭り「古志の火祭ファイナル」3月11日開催
長年続いてきた山古志の伝統行事「古志の火祭り」。
高さ25m級の「日本一のさいの神」にその年の新成人が点火を行い、一年の無病息災・五穀豊穣・震災からの復興等、皆様の願いを祈願するお祭り。
コロナ前は、全国から多くの山古志ファンが訪れてました。
悲しいことに、
そんな超ド級の伝統行事が、高齢化が進む山古志での存続が難しくなり、悲しいことに2023年3月11日で幕を閉じることに( ノД`)シクシク…。
「古志の火祭り」の詳細はこちらをご参照ください↓↓↓。
今回は、雪国の伝統行事「塞の神」を取材してきました。
都会モノにとって、目新しいものばかりの山古志。
古き良き伝統を後世まで受け継いで、今もなお大切に守り続けていることに、ものすごい感動を覚えました。
次の山古志の魅力に乞うご期待!