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マミースマイル代表 “雁瀬暁子”さん

少子高齢化問題、幼児虐待などにつながりやすい、ワンオペ育児からママを笑顔に!!と精力的にママの支援を、そしてパパの働き方改革や、ワークライフバランス研究所を立ち上げたりと、家族全体の変化を仕掛けていらっしゃる「株式会社マミースマイル 代表 雁瀬暁子(がんせあきこ)」さん。プライベートでは17歳と19歳のお子様をお持ちのお母様でもある雁瀬さんのお話を伺いました。

雁瀬さんプロフィール
出身地:熊本市 
活動地域:特に決めていませんが九州内が多い
経歴:幼少期の封建的な家庭環境や、経済誌記者の経験から、女性の置かれた社会的立場に深く問題意識を感じる。
2007年「専業主婦のための保育園・マミースマイル」を開業。年間延べ2千人の母親から多くの相談に応じる中で、ダイバーシティ&インクルージョンの必要性を感じる。
ママの笑顔が家族の笑顔を産み、職場に、地域に、世界に笑顔が広がっていく信念のもと、セミナー、講演活動などを通じてワークライフバランスや男女共同参画の意識を啓発する活動を進めている。
現在の職業および活動
マミースマイル創業者兼代表取締役       
講演・セミナー活動 イベント企画


「ママが笑顔になる場所を作りたい」

Q:どんな心のあり方や認識の変化で、マミースマイルを立ち上げられたり、今の活動をされるようになったんですか?

マミースマイルって言う名前にしてるんですけど、なぜそういう名前をつけたかと言うと、保育園って言うと、普通は子供のため、働いているお母さんがいるから子供を預かるんですけど、うちはママに笑顔になってもらいたい。「ママの笑顔=マミースマイル」、ママの笑顔を作りたいから作った保育園なんですね。

11年前、下の子が1年生の時にマミースマイルを立ち上げるまでは、年子の子供たち2人を育てる専業主婦でした。今で言うワンオペで育児をしていて24時間365日ずっと子育てをしていて休む間が全くないんですね。人と話す時間もない。家の中に閉じこもりっきりで、
お水とか教材などの営業電話がかかってくると、「ああ、今日初めて大人の人と話した!!」とか、1週間ぶりに大人の人と話した、とか夫以外の大人と全く話さないのがずっと続いていて、心も欝っぽくなってくるし、いわゆる引きこもり状態だし、

出産してすぐ腱鞘炎にはなるし、膝にも腰にも痛みがあり、心も体も痛んでる状態のときに、
子供に対してイライラ、夫も深夜しか帰ってこないので、私が1人で子育ても家事もやっていたので、夫に対してもイライラするでしょう。

そうすると夫との関係が悪くなる。そして夫に言えない文句を子供にぶつけちゃう。そうすると「怒りたくないのに、なんでこんなに怒ってしまったんだろう。」と自分で自分を責めて、悲しくなっちゃうって言う状態が続いて、このままだと私はもしかして鬱になってしまうかもしれないと思ったんですね。

昔、ブラック企業にいた時に鬱で仕事を辞めたことがあったのですが、育児しているときは、その時よりもひどい位、心が辛い状態だったんですね。

子供を死なさないように、病気にしないように、怪我をしないように、そしてすくすく育っていくように、こんなに一生懸命頑張ってるのに、誰にもその頑張りを認めてもらえない。そのイライラが子供にでてしまう。

そんな時、虐待事件がニュースで話題になったり、周りのお友達に聞いたら、「私もそうだった、私もそうだった!」という人がどんどん出てきたり。。

その時に、「あー、そうか。みんなそうなんだ!!」って思ったんですね。

ママの居場所があれば、ママが笑顔になる。ママが笑顔になったら子供も笑顔になるし、子供もママも笑顔になったらパパが笑顔になる。パパが笑顔になって会社でパフォーマンスが高い仕事をすれば、会社の社長も笑顔になる。そうすると会社の成績が上がるし、そしたら会社が儲かって、給料が上がって、また子供もママも喜ぶみたいな好循環が起きるんじゃないかと思ったんです。その源はママの笑顔なんじゃないかと思って、
「ママが笑顔になる場所を作りたいな」と思ったのがきっかけですね。

そして、ママだけを支援しても、結局パパが早く帰ってきて、家庭に参画してくれないと、夫婦関係も家族関係もうまくいかないじゃないですか。
って事は、まずパパの働き方を変えていかなきゃいけないんじゃないかと思ったんですね。なのでパパの働き方を変えるにはどうしたらいいのかって言う事を考えて、
ママを支援するだけじゃなくてパパの働き方を考えて変えていきたいっていうところからワークライフバランスの活動も始めました。

Q:AIが活躍する時代に必要とされるニーズとは?!

AIってこれから二極化していくと思うんですね。AIを使いこなす人、そしてAIとまったく関係ないところで生活していく人という形で。(子供たちが)AIを使うんであれば使いこなせる人になってほしいと思うし、そういうのが関係ないところで幸せに暮らしたいと思うんだったら、振り回されない、使われない人になってほしいと思います。

そのためには主体的にものを考えられるような教育が必要なんじゃないかなって思います。

「あの人がいうからこうする」とか、人の考え方についていくとかではなく、「自分が幸せになるにはどうしたらいいのか?」っていうことを主体的に考えられるような、そういう教育が必要なんじゃないかなと思いました。

今の子供たちってを自己肯定感が低いって言うじゃないですか。子供の自己肯定感が低いのってお母さんの自己肯定感が低いから、うつっちゃってるんですね。お母さんの100%を求めるんじゃなくて、その子が100%パフォーマンスをだせるようにしてあげればいいと思いますね。「そこがすばらしいね‼」って言うふうに育ててあげたら、自ら自分のことを考えられる子供が育つんじゃないかなって思いますね

Q.100年後、どんな美しい時代を作りたいですか?

100年後って、全然想像つかないですっていうのが答えと言えば答えなんですけど(笑)、例えば子供たちが70歳位になってる50年後とかだと想像しやすいですね。そのときに生きやすい社会になってたらいいなって思うんですよ。幸せに生きていってほしいなって。

幸せってどういうことかというと、人それぞれだと思うんですよ。お金持ってても使うものがなかったらただの紙切れじゃないですか。お金が欲しいんじゃなくて、お金を何に使って幸せになるか。何がその人にとって幸せなのか、を見つけられるようになったらいいですね。固定概念に縛られることなく、好きなことをやっていることが幸せ、とか。家族とおしゃべりしてることが幸せなのか。運動したりとか健康に過ごしていることが幸せなのか。音楽聴いたりするのが1番幸せなんだよっとか、自分の幸せを追求できると言うのが幸せなのかなって思いますね。それぞれ幸せの感じ方って違うし、
誰かと比べると幸せって半減しちゃうと思うので、自分なりの幸せを一人一人が誰かと比べることなく、感じられる社会になったらいいなと思います。

Q.今、子育てされているお母さん方に一言お願いします。

あんまり自分ひとりで頑張らないで。辛いときは誰かに相談すればいいし、子育ては社会みんなでやるものだから、お母さんが1人で頑張らなきゃいけないと思わないでいて欲しいと思います。

熱い思いを語ってくださった雁瀬さん。お母さんの笑顔が家族を、そして社会を変化させるとおっしゃるとおり、本当に素敵な笑顔をされていました。雁瀬さんと共に美しい時代、美しい社会を創って行きたいです。貴重なお話を本当にありがとうございました‼

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雁瀬さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

HP:http://akiko-ganse.com
  http://mammysmile.com/
Facebook:https://www.facebook.com/akiko.ganse

【編集後記】
インタビューの記者を担当した古川と熊倉です。

多岐な分野で家族や社会がよくなる様に活動されている雁瀬さんの在り方に感動しました。今後もパワフルな発信が楽しみです。

インタビューアー:古川 HP:https://izumijisedai.wpblog.jp/

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36


 

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