老犬の夜間徘徊と夜鳴きにつきあう
あとちょっとで15歳になるパグ犬ちょこは、今年に入ってから夜中に徘徊するようになった。徘徊しながら、吠え続けるので、おかあちゃんは慢性寝不足だ。
不思議な事に、私が何時に寝ても、きっかり夜中の3時に吠えだす。吠えながらえさ入れの周りを徘徊するので、4時までなだめすかして少量のドッグフードをあげると、パクパクと食べてしばし落ち着く。
30〜40分ほど経つと、またムクリと起き上がって徘徊しながら吠えるので、なだめすかしてドッグフードを与える。試行錯誤の末、一日分のドッグフードを4等分して、夕食として18時、以降朝4時、5時、6時と与えてなんとか徘徊と夜鳴きに対応するようになった。
最後に7時に私が起きてカーテンを開け、居間でテレビをつけると、あきらめて吠えなくなる。ずっと笑顔というわけにはいかない。眠りを中断させられるとイラつくし、腹も立つし時には声を荒げて怒ってしまうこともある。おかげで毎日3時以降は眠りが途切れて一日中からだがだるい。
もう半年ちかく、授乳中の赤子を育てているかのような睡眠時間なので、先日いつもよりかなり早めにベッドに移動して寝てみた。22時に寝たら3時まで5時間熟睡できたので、味をしめて翌日も22時に寝たら、その日は1時半に覚醒して夜鳴きが始まり、朝の6時まで地獄を見た。いやほんと、律儀に1時間おきに吠えて、その都度起こされた。
昼間は死んだように寝ているのに、丑三つ時を過ぎたあたりから犬も不安になるんじゃろか。昼間刺激を与えて眠らないようにしてみたり、寝る場所を変えてみたり、ありとあらゆる手を尽くしてみたけど、結局毎日、3時から吠える。そういえば父も晩年、夜が怖い、眠れないとよく言っていたっけ。人も犬も、似たようなものなんかなあと思いながら、よろけながら徘徊する老犬の後を追う私なのだった。
それでも、食べることにここまで執着できているのは、生きる力がまだまだあるということなので、かあちゃんはしばらく頑張ってつきあっていこうと思う。
ちょっとばかり辛くて切ない思いをしながらも、有無を言わさず関わり続けることが、大切なお別れの準備時間なのだということに、私はどこかで気づいているのかもしれない。
今日もがんばります。眠いです。
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