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寝室の空気の通り道に注意 1月−9
集合住宅など、気密性のよい家に住んでいる人は、冬場は特に換気と、空気の通り道に注意しましょう。
廊下やトイレ、バスルームなどの換気扇で24時間換気システムを作動させている場合、クロゼットや押し入れの中の空気も部屋の外に向かって吸い出されていきます。クロゼット内には、実はハウスダストやカビの胞子が滞留していたり、防虫剤の成分、クリーニングに出した服の揮発成分などが充満していることが多いので、こうした空気の流れに乗ってこうした成分が部屋に流れ出していきます。
寝室はクロゼットや押入れに隣接していることが多いので、この空気の通り道がベッドや布団を経由していき、気が付かないうちにこれらの成分を吸い込んでしまうことに。
埃は床に近いほど多く、防虫剤の成分も空気より重く、下に溜まる傾向にあるため、布団を敷いて寝ている場合はさらに注意が必要です。
寝室に隣接するクロゼットでは、なるべくナチュラルな成分の防虫剤を選び、できれば密閉できるケースに入れて使うようにしましょう。
また、クロゼットや押し入れの扉は締め切ったままにせず、昼間は解放して換気する時間をなるべく取るようにしましょう。
クロゼットはホコリやダニがたまらないようにこまめなそうじも必要ですが、忙しいとなかなか手がまわらないもの。もし予算が許すようであれば、寝室への空気清浄機の設置も検討してみてくださいね。