ニューヨーク・ベッドフォード暮らし「警察へ」
私のいない部屋に
勝手に入ってるの…?
不信感が募る。
私のいないときに
何してんの…
ーーー
次の日、
私は彼女のブレスレットをひとつ
自分のクローゼットに入れて
家を出た。
徹底的な証拠を
掴むため…
自称、不動産業者のシルビアは
仕事へ出かける気配はなく、
私がアパートにいる時は
必ず彼女もいた。
彼女はいつもキッチンの窓辺で
ラジオを聴きながら
タバコをふかしていた。
シルビアには
フーリオというペルー人の友人がいて、
公務員だった。
私はシルビアを介して
彼と仲良くなった。
このフーリオがのちに
私のNY初の訴訟事件で
救世主となるのである。
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