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<カワカミヨモギ>黒酢の原材料から台湾と日本を行き来する

最近の疑問は、「カワカミヨモギ」って何だ、です。

きっかけは、台湾の食品や雑貨を扱うお店で買った、台湾の黒酢でした。
その原材料欄に、カワカミヨモギと書いてありました。
日本のヨモギは知っていますが、カワカミヨモギって・・・?

気になりつつ、そのままになっていて、活字中毒なのでラベルを読むたびに思い出します。
調べてしまおう。こんなとき、最近のわたしはまず、生成AIに確認してみます。
色んな生成AIさんがいらっしゃいますけど、今日の担当はGeminiさんです。
教えてくれたことによると、カワカミヨモギは、台湾の伝統的な薬草で、葉の形からして、日本のヨモギとは違っているんですって。

「カワカミ」は、植物学者の川上 瀧彌(かわかみ たきや)さんが台湾で発見したから、その名前がついたとのこと。
人命だったのですね。地名なのかと考えていました。
Geminiさんは「黒酢に入っているなら、強い抗酸化作用や消炎作用が期待できるかも」とも教えてくれました。

ヨモギってカタカナだと読みやすいけど、「蓬」っていう字が好きです。

メディカルハーブ事典より

ふむふむ。調べるうちに、私は川上瀧彌さんが気になってきて、今度は、彼の名前で調べてみます。
そうしたらこの方、阿寒湖のマリモを発見・命名した方でした。
ほほーー、マリモを発見した人!
今の私は、マリモはもう見るからにマリモだと思いますが、初めて発見されて、なんてピッタリな名前を命名されたんでしょう。

そこから、現在のマリモ研究室長でおられる若菜勇さんという方が、川上瀧彌さんについて書いておられるブログ(こちら↓)に当たりました。

このブログ、新聞記事を書き起こしてくれたものです。そしたら台湾で川上さんの本を翻訳した歴史家さんの話が出てきました。
歴史家さん曰く、

「彼の関心は、植物にとどまらず、人々の暮らしを含めた目に映るものすべてに注がれます」

とのことで、そこが川上さんの魅力だと語ったとのこと。
「人々の暮らしを含めた目に映るものすべてに関心がある」ってステキな表現だなあ。

たしかに暮らしの中には、なぜだ、とか、不思議だ、が沢山あります。
「そんなものだな」「昔からそうだな」で通り過ぎちゃったらそこまでなんだけど、そこにセンサーが働くというか、アンテナでキャッチするというか、フラグが立つというか、そんな瞬間がとても楽しいです。

台湾の調味料の食材が気になって調べたら、日本人にあたって、そこからまた台湾につながって、そんなこんなが面白い一日でした。沢山の人が出てきて、時代や国を超えてつながるのがすごい。

ちなみに黒酢はちょっと甘めです。
他に入っているものは「チョウジ、しょうが、カルダモン、オールスパイス、ローリエ、カワカミヨモギ、タイム」で、エキゾチックな香りがします。これ、どうやって食べたらおいしいかなあと考えています。

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