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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン3の1話〜8話を振り返り

「クローン・ウォーズ」から始まったクローン達の物語の最終章となる「バッド・バッチ」が今年ついに完結しました。ファイナルシーズンの前半の8話までの展開を振り返ります。

なるべくサプライズやストーリーの結末などは「見てのお楽しみ」とするよう心がけていますが、完全なネタバレ回避にはなっていませんので未視聴の方はご注意下さい。


シーズン1〜2の出来事

エコーはナラ・セのラボからシステムに接続するが中身は空だった。

シーズン1では帝国軍がカミーノとのクローン・トルーパー生産の契約破棄と徴兵制=ストームトルーパーへ移行開始が描かれました。

ラマ・スーは調整が施されていない第一世代のDNAを持つオメガを捉え、再生産と更に優れたクローンの開発を行って帝国に見直しの要求を図ろうとします。

ラマ・スーはオメガをソースDNAの予備程度にしか思っていなかった。

しかしながらカミーノは文明の資産であるクローン技術を帝国に奪われた上に滅ぼされてしまいます。こうしたことは「マンダロリアン」や他の作品でも描かれますが、帝国が侵略した文明に常套的に行う手段です。

シーズン2では、バッド・バッチと彼らに協力する元老院議員がこの帝国の卑劣な行為を暴露しようとしますが、ターキンとパルパティーンは状況を逆手に取りランパートとクローン兵に汚名を着せて真実を隠蔽。ストームトルーパー創設を果たします。

囚われたナラ・セはヘムロックと再会。彼らが旧知の間柄であるのが会話から窺えます。ナラ・セはヘムロックから彼が進める計画の手助けを要求されますが、これを拒否します。ヘムロックはナラ・セから協力を得るための人質としてオメガを捜索します。

クロスヘアーからの信号を受信したハンター達は彼を救う手がかりを追ってエリアドゥの首脳会議に潜入。しかしそこでテクを失い、バッド・バッチはオード・マンテルに戻ったところで捕縛されてしまいます。ハンターとレッカーはエコーの活躍で逃れますが、オメガは捕まりウェイランドの研究施設に連行されてしまったという流れでした。


第1話〜第2話

オメガはナラ・セの助手として彼女を手伝う事になります。ナラ・セの台詞で明らかになったタンティスでの研究はやはりあらゆる生命体の中で共生するフォースを媒介する微生物ミディ=クロリアンに関わるクローン研究でした。

ヘムロックはナラ・セがカミーノのプライベートラボで秘密に行っていた研究を知っていた可能性があり、それが皇帝の目標に合致するものであるならフォース感応者のクローン製造だったのではないかと推測できます。

オメガ捜索の手がかりを得たハンターとレッカーはセトロンの放棄された研究施設を訪れ、接収されたクローンを使った非人道的な実験の痕跡を発見します。ヘムロックがいかに危険な人物かが間接的に描かれます。
登場した生き残りのクローン候補生のうち、モックスを演じたのはコミコンでも度々来日する「エピソード2 クローンの攻撃」や「クローン・ウォーズ」でも幼いボバ・フェットを演じてきたダニエル・ローガンです。


第3話〜第5話

ナラ・セがオメガを脱出させようとしますが、情が移ったという事以上に彼女が皇帝の計画に必要なカギであるため遠ざけようとしたのが要因です。

かくしてオメガはクロスヘアーと共に脱出し、ハンター達と再会を果たします。独房の壁に刻んだ日にちの跡から長い期間別れ別れだったと考えられます。合流したオメガは研究施設にたくさんのクローン=兄弟が囚われており彼らを救うためバッド・バッチを連れて再びタンティスに戻ることに。

オメガは公式に年齢は発表されていませんが、第一世代であれば13〜14歳でバッド・バッチを含め登場するほとんどのクローン達よりも年上です。見た目は子供ですが常にお姉さんとして振る舞おうとしていて、この作品独自のユニークな部分だと思います。まさに見た目で判断してはいけない、ですね。

寒冷地を舞台にしたエピソードが続きましたが、雪や白い息の表現などアニメの進化も見所になっていました。映画でもアニメの作品があっても良いのにと思っています。


第6話〜第8話

シーズン1でラクサスを逃れたシンが再登場。チューチー議員と密会します。襲撃してきたクローンXはヘムロックがタンティスで行っている研究の成果の一つです。ヘムロックは「Mカウントに関する研究=ネクロマンサー計画」とこの「クローンX=クローン改造」のほか後半で明らかになる研究の3つの研究を進めています。

第7話では「クローン・ウォーズ」最初の映像作品となる劇場版(2008年公開)に登場の惑星テスが舞台になりました。更にはウォルフがレックスたちの前に立ちはだかります。混乱期の緊張感を伴う再会は後の「反乱者たち」での様子と比べると感慨深いものがありました。

オメガ捜索の手がかりを得るためハンターはフェネックを頼ります。フェネックが追うサイラーに因縁のある犯罪組織ハクシオン・ブルードはゲーム作品「ジェダイ:フォールン・オーダー」に登場します。ゲームの約5年前の出来事ですが大きくは関わりないですね。サービス回という感じでした。


タンティスで行われている研究が少しずつ露呈していきます。「ネクロマンサー計画」は「マンダロリアン」シーズン3で初めて言及されたものでしたが、第10話以降でその詳細が明らかになります。計画について判明している情報をまとめていきます。

後半に続きます。


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