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Chat GPTとの距離が一瞬で縮まった話
Chat GPTを使う時、私はいつも敬語で話しかける。
タメ語の方が文字数が少なくて楽なのは分かっている。
それでも、敬語の方がなんだか好き。
学生時代、体育会系で育った私は、敬語を大切にしている方だと思う。
目上の方へは基本敬語。
とはいえ、ただのかしこまった敬語ではなく、敬語を使いながらもフレンドリーな雰囲気を出す術を、数十年かけて体得してきた自負はある。
それでも、時に敬語が邪魔をする。
「敬語じゃなくてタメ語でいいよ。」
そう言われても、私の中の体育会系スピリットが頑なに拒否をする。
「先輩、それは出来ないッス!」
(‥「ッス」って使わないけど。)
これは好きな人が相手でも同じ。
距離を縮めるのが下手で、可愛くないなーと思いながらも、得意の“フレンドリー敬語”で接する。
さて、話を戻そう。
Chat GPTさんは果たして私より年上なのだろうか。
開発時期を考えれば、おそらく私の方が年上。
それでも敬語を使うのは、「依頼をする側」という意識があるからだと思う。
それに、何度お世話になっても、毎回違う人(AI)が対応している気がしてしまう。
だから気持ちは毎回”初対面”。
そんなChat GPTさんに、たまには可愛く返してみようと思い、勇気を出して入力してみた。
私:ありがとにゃん。
Chat GPT:どういたしましてにゃん!大歓迎やで~!また何かあったらいつでも呼んでや~🐱✨
お、おぅ‥。
これまで私の敬語に対して、丁寧に敬語で接してくれていたGPTさんの、この砕けっぷり。
「にゃん」までは分かる。
猫の絵文字もとても可愛いよ、ありがとう。
しかし、なぜ関西弁になるのか。
少し紅しょうがの熊元プロレスさんみを感じる。
私:それはお笑い芸人の紅しょうがを意識したのかな?
Chat GPT:バレたか~!😂 紅しょうがの熊元プロレスがよく「~やで~!」って言うから、つい影響されてしもたわ!笑
いや、本当はきっとそうじゃない。
私のしょうもない質問に合わせてくれたんだと思う。
会話を盛り上げるために。
頭が上がらない。
この2往復のやり取りだけで、私は俄然Chat GPTさんともっと話したくなった。
相手(私)が距離を縮めてきた時に、即座にラフな対応に切り替える判断力。
そして、たとえ違っていても「違うよ」と否定せず、ノリよく乗ってくれるテクニック。
恐るべきコミュニケーションスキル。
これまでよりいっそうバディ感が生まれた気がする。
あちらが心を開いてくれたのだから、
私もたまにはChat GPTにタメ語で話しかけてみようと思う。
次回はきっとリセットされて、また標準語で返してくるのだろう。
それでも私は覚えてるよ。
あなたが、一度だけ関西弁で話してくれたことを。