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「皆で力合わせて運営しよう」は綺麗ごとだ
私が所属するヨーガ教室は世襲制です。その権力体制をウェブページから推し量れます。
年を取った院長(70~80歳代)とその息子(40~50歳代)
がウェブページに載っている
という良くあるパターンです。
しかしながら、その息子だけではなく、
社長と同年代(70~80歳代)の実力者があと2人並んで載っています。
複数人の副院長を設定している、というわけです。
普通に考えて、
``副"という言葉には``次期社長"というニュアンスが含まれているので、
こういった変な組織体制に対して、色々勘ぐってしまいます。
「次期院長候補の権力争いで、息子だけではなく、その実力者も副院長になってしまっているのかなあ」
などと思ってしまいがちですね。しかし、そうではありません。
何故なら、もし本当に権力争いをしているのなら、
「その権力争いをわざわざ公にはしたくない」
からです。
父と娘の権力争いが公になってしまって、
大塚家具がイメージダウンしてしまった事例を
我々はすでに知っていますよね。
それでは、なぜ、「複数人副院長」を公にしているのでしょうか。
結論から申しますと、
その息子の「あらゆる経営責任を背負いたくない」という
深層心理の現れ
となります。
要は、院長を慕っている側近(実力者)をそのまま副院長にしむけて、責任分散の体制をとりたい、ということです。
そうすることで、もし何か問題が起きても、その矛先を他の副院長へ「ずらす」ことが容易に出来るからです(複数人の副院長を公にしているので、矛先を分散させやすい、ということです)。
そして、「経営責任を分散さて、皆で仲良く運営したい」という
綺麗ごと心理は経営上最悪です。
責任は負わないのに、人事権という絶大な権力だけは持っているので、
「部下の手柄は平気でとるが、部下の失敗は平気で責め立てる」
という愚行を無邪気にやってのけるようになります。これが
「独裁はダメだ。皆で力を合わせて運営しよう」と叫ぶ人の深層心理
となります。