10歳になるデグーさんの介護

先週10歳になるデグーさんを見送りまして
半年間介護をしたのでその時の記録をメモとして残しておきます。
これまで4人のデグーさんをお見送りしてますがその中でも長寿な子です。
それまで特に大きな病気もなく、8歳の時に病院で全身麻酔にて
歯を削ることをしたくらい。
9歳後半で白内障が出てきたので点眼をしてました。

元気にご飯を食べている頃のデグーさん

眼振と斜頸(2022.01末)

2022年1月末に餌箱からペレットをつかむことができない、
つかんでもすぐ落としてしまって食べることができない、
という症状が発生。
本人餌を食べようとする気はあるのでケージ内をうろつくけど
斜頸でまっすぐ歩けず斜めにぐるぐる回る上、
眼振もあって止まっても首がぐらーっと斜めって戻る
みたいなことを繰り返してご飯が食べれない状態に。
すぐに病院に連れて行って炎症を抑える薬を処方してもらいました。
内臓関係は大丈夫そうだったのですが神経系かもしれない、
どこまで薬がきくのかはちょっとわからないという状況で
まずは強制給餌と薬をのませることを1日3回やることになりました。
180g超あった体重がこのころ170g位まで低下。

強制給餌

病院帰還後は早速強制給餌を始めました。
小皿にパウダーと水でねっとりとした状態にして
それをシリンジに詰めた後、タオルでくるんでから
口の隙間から飲ませるスタイルです。
パウダーは"イースター セレクションプラス 草食小動物用パウダー”です。
初めてだったので大分イヤイヤされました。
先生からは3本は飲ませるように言われていましたが
結構嫌がるので2本程度にして薬もあわせて飲ませる生活に。
薬は初めは多めだけどすこしずつ抜いてきました。
斜頸はおさまらなかったですが眼振の回数は減ってきたのと
その影響からかご飯は少しずつ自分でとるようになったので
強制給餌も少しずつ減らして自分で食べさせるようにしました。

食べられるご飯探し

この時は食べれる餌を探すためにペレットや乾燥野菜など
様々な副菜もいろんな場所に積み上げて試してました。
一番初めに食べ始めたのが乾燥野菜。
市販のもりもり野菜ですね。
まだ斜頸がひどかったのですが本人は自分で餌を探したいらしく
とにかくケージ内を長時間うろうろします。
なのでどこでもご飯食べられるように色々な場所に餌をつみあげました。
結果的に野菜をつかんで食べることが少しずつできるようになって
1週間もすると餌箱からちゃんと食べられるように。
その後最後までよく食べてくれたのがサンコーのベジドロップ。
色々種類があるのですが大好きだったのはビーツ。
最期の数か月はほぼビーツしか口にしないほど。
結構硬いので歯も適度に削れるようでそれもよかったです。
体重も170gから185gくらいまで戻って小康状態になりました。
薬が効いた気もしていますが根本解決にはならないので
症状とつきあいながらの生活に。

斜頸のため食べていてもどうしても首が傾いてしまう


小康状態(2022.03~06)

眼振がなくなって斜めに傾きながらも
ご飯は食べられるようになり、この時期は
とにかく食べられるご飯をなるべく食べさせるように。
4月頃にまた目がシパシパし始めたので病院にて
点眼薬をいただいてさしてます。
どうしても斜頸の関係で片方の顔を地面につけて寝ることが多いので
それも影響していたのかもしれないです。
1月末からすべてのステージは外してフラットにしてました。
寝床はタオルを敷いて半個室の家のような形状を作ってました。
1日に何度かぐるぐる同じ場所を回ってしまう症状があったのですが
しばらくするとしないようになりました。
初めはとても心配でしたが、対応策もあまりなかったので
体力を使いすぎないようにたまにオヤツで気をひく、など
対応していました。

足腰の筋力・体力低下(2022.06~08)

6月後半にはいると体重が170gを切る時が増えて、
7月には160g台を切るようにもなってきました。
足腰も筋力が弱ってきたのかケージを歩いていてもコロコロ
転ぶ回数が増えました。

立てないので尻もちをつきながらご飯


とはいえ転んでも自力で起きれるのでよいのですが
7月になると自分だけだと起きれずその場でバタバタして、
起きれないとわかると諦めてそこで寝る、みたいな行動が増えてきました。
初めはびっくりしましたが下手に暴れて体力を削るよりは
その場で寝てしまった方が本人的にはよいのかも、と思うように。
ちょくちょくケージを見て、起こしたり、寝てる場合は
布団の上に運んで寝かせる、といったことをやっていました。
7月後半は1日に何度も何度も転ぶようになってしまいましたが
本人的には全く気にしていないようで転びながらも餌箱に行って
ご飯を食べる、ということを普段通りやっているつもりのようです。
とはいえ、まっすぐ立てない、ご飯を落とす、ということが多発するので
7月以降は強制給餌を再開してます。
本人も観念したのか強制給餌でのご飯に慣れてきました。
どうしても食べ物を口からこぼすことは避けれずにちょくちょく
口元を拭きながらの給餌になりますが。

8月にはいると150g前後の体重になり
餌箱の前で自力で立つことが難しい状況に。
それでも強制給餌後は自分でベジドロップを食べようと
餌箱前に行くので、体をあずけられるようにクッションを配置して
よっかかりながら食べれるような工夫など作ってあげました。
これまで幸いなのは本人は全く平気な顔をしているところですね。
足腰の悪さも全く気にせず、食事を普通にしようとしている感じなのは
最期まで変わらずでした。
飼い主としても初めはスゴイ心配になりましたが
本人としては普通に生活しているだけなのだな、という気持ちで
過ごしやすい生活をどうサポートするのが良いのか、みたいな
気持ちに切り替わって過ごしやすかったです。
毎晩起きだしてご飯を食べようとすると転ぶので、寝てる時でも
起こしに行ったりと多少生活リズムに影響がでましたが笑

旅立ち

旅立ちの数日前、急に体重が10gほど下がり始めました。
給餌の回数や量もあまり変えてないのですがこぼす量は
増えているようなのと、餌を食べているようでこぼす量も
非常に多くなっていたようです。
なるべく強制給餌で食べさせたいのですが本人の食べられる量もあるので
無理もさせづらいので、無理しない範囲で介助を行いました。
それでも体重低下は避けられず、150→140→130とみるみる体重減に。
あととても臭いのするウンチが出たのも印象的でした。

なるべく体力を減らさないように介助していましたが、
毎日起こした後は水をシリンジであげると必ず飲んでいたのが
ついに飲めないようになってしまったのがその日の午前。
飲めないので無理はさせず布団に寝かせて、夕方同じように
抱っこして水や流動食を口元にそえるのですが食べることができず。
何よりも布団に戻すと体温が下がってしまうのでタオルでくるんで
温めながら様子を見ることに。
しばらく水を口元にもっていくなどしていましたが全く飲み込めず。
突然口元に入ってる流動食がイヤだったのか、
よく流動食をあげているときにとる口を大きく開けてイヤイヤ、
とする動作をとったので歯に挟まっている流動食を綿棒で
掃除してあげてキレイにしてあげました。
すると満足したのかそのまままた眠る姿勢になり、
数秒もしないうちに呼吸が止まっていることに気づき、
虹の橋に旅立ったのに気づきました。
抱っこしている最中は鼻でゆっくり呼吸して寝てる感じで
眠ったように旅立ったのだな、と思います。
体重は108gまで落ちていました。

お見送り後

1月末にご飯が食べられなくなった時点で結構厳しいかも
と覚悟していたので半年間も頑張ってくれて飼い主的には
気持ちとしても準備できていたのですがやっぱり寂しいですね。
今回ペット葬をお願いして、真夏なので保冷材で冷たくしたり、
お葬式をあげたりしてようやくひと段落です。
空っぽのケージとか買いためておいた餌とかまだ片づけるのは
ちょっと抵抗があるのですがゆっくり動いていこうと思います。

改めて10歳までの食事状況を整理するとこんな感じです。

  • 幼少~青年期

    • チモシー1番刈りはいつでもケージにセット(でもあまり食べない)

    • ペレットはデグープラス/ハイペット恵 デグーを切り替えながら

    • おやつは1日に数回、乾燥野菜が基本

    • 1日に1回サンコーのビタミンCサプリを1粒

    • 糖分はなるべくあげない。干しブドウなどは避けてました

      • おやつもキャベツとか人参とか

      • かぼちゃは糖分高そうなのでたまにしかあげないとか

  • 今年の介護期間

    • 基本的には食べられるものを中心にカロリーメイン

      • 1月末は乾燥野菜、種子など

      • 2月以降はベジドロップ(ビーツ、キャロット、オオバコ)中心

      • 5月以降はほぼベジドロップ(ビーツ)のみ

      • ビタミンCの錠剤はつかんで食べれなくなったので流動食に

      • 流動食はイースターセレクションプラス 草食小動物用パウダー

        • 水の配合具合で粘度が変わるけど食べやすさは様子見ながら

      • 水が飲めなくなったらシリンジで毎日数回あげるように

        • ビタミンCの錠剤がとれないようならビタシロップを混ぜてます

        • 6月以降はビタシロップいりが基本になりました

強制給餌のためにタオルで保定するのとか初めは大変かもですが
徐々に落ち着きやすい体勢など見つかるのでゆっくり
二人三脚でやれるとよいかと思いました。
強制給餌の仕方も食べやすさなどありそうです。
自分は口の歯の隙間から入れるやり方はいやがったので
水をボトルから飲むときのように歯の間にシリンジを持ってくと
嚙もうとするのでその動作にあわせてシリンジを口の中にいれて
流動食をあげてました。
ただこの動作は8月に結構嫌がったので8月は
口の歯の横の隙間からいれて食べさせてました。

これまでデグーさんと15年位ずっと暮らしてきたので
いない生活になったのが久しぶりすぎて思わずnoteにエントリを
書き残してみました。
自分も介護とかでTwitterなどほかの人のコメントを参考にしたので
少しでも誰かの参考になれば。



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