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室戸台風の記憶
90年前(1934年/昭和9年)の昨日(9月21日)は、室戸台風が西日本を襲った日だった。
上陸時の気圧は911.6hPa、最大瞬間風速は60m/s。通過した地域に約3000人の死者および行方不明者という、当時としては未曽有の台風被害だった。
私が暮らす京都でも、死者240人、負傷者1258人という甚大な被害が出た。
特に当時は木造が多かった学校校舎の倒壊、火災が多数発生し、多くの小学校、中学校で児童・生徒や教員が犠牲になった。中には、崩れる天井や倒れる壁、柱から身を挺して子どもたちを守り、亡くなった先生方もいたそうである。
私の『京都風音ピアノ100年の物語』の中でも、一つの章を割いて、この台風の日の出来事を書いたが、いつの日か独立した作品としても室戸台風の記憶を未来のひとに伝えていきたいと考えている。
今回の挿絵は、『京都風音ピアノ100年の物語』に収録したもの。1934年の室戸台風の天気図を模写したイラストだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1728959011-ELcltAYpzZ0ixMTW8eHkU1NJ.png?width=1200)
21世紀になった今も、台風や大雨の被害は相次いで起こっている。
むしろ気候が大きく変わってきたせいか、以前よりも甚大な被害をもたらしかねない風雨災害が頻繁に起こるようになった。
過去の出来事をただ知るだけでなく、私たちの命を守るためにも先人の経験を活かしたいものだ。