春彼岸父の墓参に桜餅
(はるひがん ちちのぼさんに さくらもち)
季語|春彼岸、桜餅
春のお彼岸には、桜餅をお供えするのが、私の中で恒例になっています。
父が闘病中だったとき、桜餅を食べたがっていたのに、お見舞いのときに持って行けず、今でも後悔しています。
病気で十二指腸がかなり狭くなってしまい、固形物はほぼ食べられなかった父に、プリンを買っていくと、子供のように頬張っていた姿が目に焼き付いています。次は、リクエストの桜餅をと思っていました。
次があると思ってしまったけれど、次はありませんでした。
あれが、最期のタイミングだったな、と。
お墓参りには、桜餅を持っていくようにしています。
「今更遅いよ」って呟きが聞こえた気がしました(^_^;)