仕事術・社員に不満分子がいたらどうする?
世の中には、たまに生まれつきの不満分子といいたくなる人がいます。
当然、サラリーマンのなかにも一定数います。
もし、彼/彼女が平社員でも、他の社員に悪影響を与えるので、そのマイナス効果は無視できません。これが管理職の中にいると、かなりヤバいです。
中小零細企業なら影響力も大きいので、注意が必要です。
もしあなたが経営者なら、こういう人物は入社させないことが第一です。
また、もしあなたが同僚社員なら、こういう人物には近寄らないことです。
近寄っても、結果的にトクすることはほとんどありません。
中途入社の社員を雇う場合は、面接時に、前の仕事をなぜ辞めたのか質問してみましょう。
前の会社のことを褒めるか貶すか、それだけでも、ある程度この人物を判定できます。貶す人物は要注意です。
もちろん、辞めた理由によっても、不満分子かどうかある程度のことは判断できます。ヤバそうだと思ったら、不採用にしましょう。
面接の後で一緒に外に出て、コーヒーでも飲みながら雑談していると、色々なことが分かってきます。面接官以外の者が相手をすると、違う目で見ることが出来ます。
また、幹部社員としての採用を考えているなら、もっと念を入れるべきです。例えば、二次面接と称して二回目の面接を行い、その後に居酒屋で軽く一杯やるのも、一つの方法です。
ここでも前職の退職理由を話題にしましょう。リラックスすると誰でも口が軽くなります。
もし、あなたが経営者で、入社させた後に「しまった」と思ったら、試用期間中に口実を見つけて本採用を見送るべきです。
友人の経営する中小企業で、途中入社でしばらく働いていた社員が、数人の社員を引き連れて独立したことがあります。
その会社は、それほど儲かってはいませんでしたが、毎年確実に利益を上げていました。
独立した動機は、多分、その会社の仕事が簡単に模倣できそうに見えたからだと思います。この男性は、数人で会社を辞めるとき、顧客リストをコピーして持ち出し、営業を始めたようです。
友人は、弁護士を雇って裁判を起こし、ついに相手の会社は解散しました。
しかし、そのために費やした無駄な時間と労力は戻ってきません。
あなたの会社が模倣されやすい場合は、このような反乱を起こされやすいです。
また、あなたの会社が大きく利益を上げている場合も、模倣しようと考える可能性があります。
とくに、成長していた業績が頭を打った時が危険です。
業績が凹みだすと賞与が減ったりして、社員が不満を持ちやすくなります。
そういうところに不満分子がいると、焚きつけられて一味に加担してしまう可能性があるんです。
不満分子の中には、経営者を追い出そうと考える人間もいます。
中小零細企業は、経営者がオーナーということが多く、株を手に入れられないので経営者を追い出すことなど出来ません。
こんなことを考えるだけでも、どうかしているのですが、これが無理だと気がついて、次に同僚社員と一緒に別会社を起こそうとしたりするんです。
顧客リストを持ち出されたりすると厄介なので、
経営者は一日も早くクビにすることを考えるべきです。
もちろん、就業規則の賞罰規定に、罰則として損害賠償義務を明示しておくことも大事です。
職業選択の自由という点から少々問題があるような規定でも、裁判にならない限り、社員はその規則を気にするので抑止力になりえます。
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