むかしの学校と今の学校
相変わらず小中学生の不登校が多いようです。
11年連続で増加しているらしい。
私の子供のころ(もちろん大昔です)は、学校が毎日楽しかった。
中学生のころのウィークデーは、毎日部活で、放課後暗くなるまで好き放題にやっていました。
当時は土曜も登校日だったので、学校に行かない日は日曜日だけ。しかし、私は、日曜もしょっちゅう学校に行っていました。
もちろん勉強なんかしません。遊びに行っていたんです。
日曜でも学校は開いていたので、学校に遊びに来る友人が何人もいました。私立ということもあったのかもしれませんが、学校も全然うるさくなかった。
私が当時ハマっていたのは、理科(化学)の実験。
化学の授業はなかったので、化学の知識は全くなかったけど、本を買ってきてそれを真似て色々とやってみたものです。
普通はモノを混ぜると、それが混ざるだけで新しいものが出来るわけではない。例えば、砂糖と水を混ぜれば砂糖水が出来るだけ。
塩と水でも同じこと。塩水ができるだけ。
つまり、AにBを加えても、A+Bになるだけです。
しかし、これが化学反応を起こす物質同士だと、攪拌したり熱したりすると、Cという物質になる。
このように全然違う物質になるから化学の実験が面白かったんです。
知的好奇心を刺激されたような気がします。
こうして、休みの日になると理科室に入り込んで、勝手に実験をしていたんです。
時には黒色火薬を作って爆発させたり、いま考えるとちょっとヤバいこともやった。
マッチを作ろうとしたら、線香花火が出来てしまったこともある。
友人の中には、「日曜日が一番つまらない、何故なら学校が休みだから」という作文を書いた者もいたほどなので、私が例外ということではないと思う。
夏休みになると、数人の友人で学校の講堂の2Fに泊まり込みで遊んでいたこともある。
講堂の2Fには体操の時間に使うマットレスがあったので、夜はマットレスに寝ていました。夏だから全然寒くなかった。
当時は、学校もうるさく言わなかったし、親もうるさくなかった。
当時と今を比べると、少なくとも、今はこういう自由な空気が少ないのではないかと思います。
もちろん、自由にしたら不登校が減るとは言いません。そんな単純なものだとは思わない。でも、がんじがらめだと、つまらないだろうとは思う。