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仕事術・企業情報の収集は興信所を利用しよう

BtoBで取り引きするなら、お客さんの信用状態が気になりますよね。
初取引の場合や、金額が大きい場合は特にそうです。

こういう時は興信所に調べてもらうと便利です。

或いは、興信所を使って、競合相手のことを調べることも出来ます。

調べてもらうときに、特に調べて欲しい点を伝えて、重点的に質問してもらうことも可能ですが、どこまで調べられるかは何とも言えません。

企業の情報は、既に興信所にデータがあれば、それを買うことも出来ます。
もちろん、新たに調べてもらうことも出来ます。

既にあるデータなら、割安で買うことができますが、
データとしては古いので、それだけ価値が少なくなります。

興信所のデータは、興信所の調査員が相手企業に取材に行って調べてきます。
折角調べに行っても、相手の企業から追い返されることもあるようです。

その場合は登記簿謄本などだけの周辺調査になりますが、
こういうことは滅多にないようです。

なぜなら、そうやって追い返したところで、興信所は報告を書くんです。
調べられる企業にとっても、大人の対応をして良い報告を書いてもらう方が得策だからです。

あなたの企業が調べられることがあるかもしれません。
調べられるのは、気持ちの良いものではありませんが、
それを機会に興信所と知り合いになるのも悪くありません。

調査員と話していると、いまの景気や業界のことなど、
ナマの情報を聞くことができます。
親しくなれば、競合相手の情報ももらえる可能性があります。

興信所の報告には、決算書も添付されていることが多いです。

しかし、相手企業が提出した決算書なので、本物かどうかは分かりません。
適当に作られたものという場合もあるので、鵜呑みにしないほうが良さそうです。

興信所が相手企業から決算書をもらえなかった場合は、
興信所が独自に決算書らしきものを作成し、
「多分こんな感じです」という数字を報告されることもあります。

これが当たっているかどうかは、調査員の能力次第です。

ベテランの調査員になると、うまく探って、
驚くようなことが書かれていたりします。

私も一度だけですが、
「この企業は反社とのつながりを疑いたくなるような噂がある」という報告を読んだことがあります。

こんなことを書いて、相手にバレたらヤバいだろうに、と心配になりました。

興信所の報告には点数がつけられていますが、これはあまりアテにはなりません。

大事な得意先や、心配な得意先、重大な競合相手については、
定期的に調べてファイルしておくことを勧めます。

データをためておき、数年分の決算書を見比べてみれば、色々なことが分かります。

もし、得意先の決算がおかしいと気がついたら、
今後の取り引きは慎重にするべきです。

また、競合相手のデータを調べることで、
相手の強い点が分かったり、逆に弱点が分ったりすることもあります。

たとえば、もし競合相手が、図体だけデカくて中身が薄いと分かったら、
競争に勝つ戦略・戦術も考えられますよね。

孫氏の兵法でも、「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」と教えていますし、競合相手の情報はなるべく集めておくべきです。

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