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山のトイレ事情は変わりつつある!

今回は排泄物と自然保護の話です。
排泄物は山言葉でキジと言います。
排泄物をストレートに呼ぶのは気が引けるので、今回はキジと呼びます。

若いころですが、北アルプスの笠ヶ岳を歩いているときに、緑色のキジがあっちこっちに落ちていました。
あれは人間じゃないと思う。なぜなら、紙が落ちていなかったからです。

もしかしたら熊かもしれないと思って、見通しの悪いところでは大きな声で叫びながら歩きました。
あれが何だったのか、本当のことは分かりません。

山の中では、ごくまれですが、人間のキジと思えるものを山道で見ることもあります。一緒に紙も落ちているから人間の仕業です。

他の登山者に見られないように、目にもとまらぬ早業でやっちゃうんでしょうね。藪にでも隠れてやれば良いのに・・・!

動物はともかく、自然保護の観点から人間のキジは問題です。
聞いた話ですが、南極に行く人は自分の排泄物を持って帰らなくてはならないらしい。

南極に行く人は滅多にいませんが、その代わり南極は気温が低く、キジが分解されないようです。
なので、そのままだと半永久的にそのままになるから、持って帰る義務を課しているらしい。

これはアラスカのマッキンレーに登山する人も同じだそうです。
マッキンレーに登った人に直接聞いたので間違いないと思う。

では、日本の山ではどうかと言えば、ほとんどの山ではうるさく言われません。しかし、徐々に変わり始めています。
その例が早池峰山です。

早池峰山に登る人は、携帯トイレを持参する義務があります。
山の中にトイレはあるけど、自分のキジは自分で持って帰らなければなりません。

携帯トイレを持ってこなかった人のために、登山口で売っていたと思います。
携帯トイレは、使用後に自宅に持って帰って、燃えるごみとして廃棄することが出来るようです。

早池峰山は、きれいな花がたくさん咲いているし、固有種もあるので保護しているんです。
日本の山では、まだそれほどうるさくありませんが、今後こういう山が増えていくでしょう。

山に登る身としては面倒ですが、これも自然保護です。
自然を保護するために協力しなければなりません。

一方、自然保護と言う点から、見逃せないことがあります。
太陽光パネルとか風車を設置するために、大事な木を切り倒しています。
あれは自然破壊です。
いま北海道(稚内)がヤバいらしいです。

そのマイナスは、やがて国民全体に跳ね返ってきます。
これを推進している議員を選ぶのはやめましょう。


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