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自分の愛国心に気がつくとき

日本は愛国教育をしませんよね。
愛国というと右翼という発想をしたりして、他国と比べても発想が相当歪んでいます。

そもそも自分が日本人だということさえ、あまり感じないかもしれません。

私が、自分は日本人だと最初に意識したのは、パスポートを手にしたときです。

パスポートには、外務大臣の名前で「このパスポートの所有者は日本人なので、適切な保護を要請する」という意味のことが書かれています。

これを見たときに、自分は日本人であることと、
国家が、一応は守ろうとしてくれているんだなと感じました。

その後、駐在員としてイギリスに住むことになりましたが、
住んでみて、自分が日本人だという意識をだんだん強く感じるようになりました。

住んでいる間に、日本の良いところ、ダメなところも分かってきます。
イギリスに住んだので、イギリスとの比較になりますが、
日本人の良いところは、まず何といっても働き者だということです。

イギリス人は本当に働きませんからね。

それとお店などでの店員の対応も、日本の方が断然親切。
お客の希望には出来るだけ応えようという態度で接してくれます。

イギリスのお店では、不親切というより、
お客から逃げたいのかな、と感じたことが何度もあります。

日本人には欠点もあります。
他人の目を気にし過ぎるし、みんなと横並びになって安心しているところがあります。
個性を認めないとか、個性を大事にしないという欠点につながります。

また、細かい点を気にし過ぎるし、融通が利かないということも感じます。

一方イギリス人の中には、親切な人がいて、道が分からなくてウロウロしていると、こちらが頼まなくても親切に教えてくれたり、一緒に探してくれる人がいたりします。

これはホスピタリティーと言うんでしょうが、
日本人にはこういう人はあまりいないと思う。

こうやって、日本人の良いところや欠点が分かるに従って、
自分が日本人だという思いも強くなり、愛国者になっていくのを感じました。

日本人の良さも欠点も、他と比較するからハッキリ分かるんですから、外国に住んでみて初めて分かるのかもしれません。
多分、外国に住むと、誰でも愛国者になるんだろうと思います。

ただ、日本人の良さが分かったから、愛国者になるという意味ではありません。日本人の欠点に気がついても、それで日本人がイヤになったりすることもありません。

そういう日本人の欠点みたいなことが分かっても、愛国心がわいてくる点は変わらない。面白いものだと思います。


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