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処世術・宗教は誰のため?

私は、宗教心はもっていますが、どこかの宗教の信者ではありません。

神や仏がいると断言はできないけど、絶対にいないとも言えないと思っています。
また、あの世があるという証拠はないけど、心霊現象はありそうだという気がします。

自分がいま生きているのはご先祖様のお陰だと思うから、
毎朝、仏壇にお線香をあげています。
たまには靖国神社にも行くし、近所の神社にも行きます。
もちろん、お寺にお墓参りにも行く。

つまり、自分のことを平均的な日本人だと思っているけど、山好きということもあり、自然崇拝のような部分もあります。

そもそも、何で人間が宗教を信じるのかと言えば、死ぬのが怖いからでしょう。死んだ後どうなるかが不安だからだと思う。

死んだあとは何も残らない、ただ消滅してオシマイなら良い。
でも、天国や地獄があるとすると、地獄には行きたくない。
人間が宗教にすがるのは、こういうことが根本的な理由だと思います。

中世のヨーロッパでは教会(バチカン)が大きな力をもっていました。
そして、法王は、エルサレムを取り返せとヨーロッパ中の諸侯に、何度も十字軍の編成を促しました。

つまり、戦争を呼びかけたんです。
そして、実際に十字軍を編成してエルサレムを取り返したり、また奪い返されたりして、たくさんの人間が死んでいます。

バチカンは、信者を破門できる権利も持っていた。
ヨーロッパには破門された王もいたようだし、破門を解いてもらおうと必死の努力をした王もいたらしい。

今の日本人の感覚では信じられないことですが、本人たちは大マジメだったに違いない。

しかし、たとえ宗教の命令でも、戦争は人間にとって不幸な出来事です。
宗教が、「戦え」と言う理由は何なのか?

その戦う理由が信者本人のためなら、この宗教は信者のための宗教かもしれない。
しかし、戦う理由が宗教のためであるなら、その宗教は宗教のための宗教ではないか?その宗教は人間のためになるかどうか疑わしい。

そして、その戦争が宗教のための戦争なら、具体的に受益者は誰かと考えた方が良い。神様が受益者か?その代理人たる聖職者が受益者か?
人が死んで、聖職者が利益を受けられる宗教だったとしたら・・・?

戦争だけではありません。寄付とか、金品の贈与を勧められたら、誰が受け取って、誰が儲かるのだろうか?
しかし、神様がお金を必要とするとは思えない。

どういう宗教を信じようと、それは人の勝手です。
でも、特定の宗教の信者になろうと思う人は、こういう点をよく考えてみるべきです。


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