🔰サックス奮闘記　その3

【現在の自宅です。実は、完成して半年で熊本地震にあい、全壊。また、一から直した経緯があります。ある日突然、被災者になった話も、追々お話する事になると思います。】

さて。高校時代の話に戻ります。

毎日の基礎練習をこなしながら、真似しきれないグローバーワシントンJrの曲を吹いて悦に浸る。たまたま居合せた教論に、「グローバーワシントンJrかい？良いね。」なんて言われたりして更に悦に（笑）

そのうちアドリブにも興味が湧いてきます。即興でこんなカッコいい事出来るなんて凄い❗どうやって練習すれば良いのかな？やっぱりここらへんは才能がないと難しいのかな？
とにかくやってみよう。当時知っている音階はCのメジャースケールのみ。(普通のドレミファソラシド)　先ずはこれを色んなパターン吹いてみよう。

ドミ　レファ　ミソ　ファラ〜

うーんジャズじゃない。

ドレミファ　レミファソ　ミファソラ〜

ジャズじゃ無い〜(涙)

音楽室の奥にある楽器庫で1人、分からないながらもそんな練習をしていると、2年生のテナー先輩が入って来ます。

先輩「伊澤、何やってんの ？」
僕「アドリブってどう練習するのかと思って…」
僕「全然ジャズっぽくならないんですよね。」

すると先輩が

「出来るわけ無いじゃん。」
「伊澤にジャズなんて、絶対に無理だから。」

言われてしまいました。自分でも暗中模索の練習中、これジャズじゃないわ…と思っていたので、仕方有りませんが、そんな言い方無いですよね。返す言葉も無く、ただ黙り込むしか有りませんでしたが、内心は…

「絶対って言ったな！」
「この糞メガネ、今に憶えてろよ！」

間違えだらけな先輩の助言、パワハラって、吹奏楽部あるあるですよね。間違ったトレーニング、間違った楽器の扱い方やリードの管理などは、情報の少ない学校では致し方無い事と思いますが、頑張っている後輩の夢を閉ざすような発言は許される事では有りません。僕の場合は悔しさをバネに頑張って来れたので、今では、感謝してますし、懐かしい思い出の1つなのですが、そんな事で夢を諦める人が居るのであれば、勿体ないことです。

もし同じ様な事を経験する人が居るなら、伝えたいです。先輩も本当は何も知らないんです。真に受けず、自分の信じた道を突き進んで下さい。

なにせ、あのとき、楽器庫でしていたあの練習、今思えば、間違いでは無かったんですから！

と言う訳で今日は、 youtubeにグローバーワシントンJrの曲をあげてみました。おあとがよろしいようで😅