様々な事柄がうまくいくために必要な要素として、「KD」が大切だとよく言われます。「KD」とは、そう「勘」と「度胸」。さらにもう一つ「K」をつけて、「勘」と「経験」と「度胸」という説明もよくなされます。もちろん、二進も三進も(にっちもさっちも)いかない時の打開策として「勘」と「度胸」は有効に働く場面も多いでしょう。
KDの問いづくり
しかし、問いづくりという側面ではどうでしょうか? 「勘」で問いをつくり、「度胸」で使ってみる。うまくいくこともあるでしょうし、なんだか的外れになってしまうこともあるでしょう。どんなに計算し尽くしても、必ず機能する問いをつくれるわけではないでしょうから、その点では「勘」でつくっても同じような結果であるとも言えるかもしれません。
「問いづくりの精度を上げていく」ために
ただ、「問いづくりの精度を上げていく」という観点では、「勘」による、言わば当たるも八卦当たらぬも八卦的なつくりかたでは、残念ながら上達のスピードは緩やかなものにならざるを得ません。
ある程度の正しい釣りの準備ややり方なしで、闇雲に糸と針を海に垂らし続けても、全く釣りの腕前が上達しないのと同様です。
上達するための方法
何かを上達したいと思った時、あなたなら、まず何を知りたいでしょうか? スポーツの世界では、様々な研究が進み、そのスポーツにあった「正しい練習のやり方」が科学的に確立しつつあります。とにかく闇雲にウサギ飛び、という時代はとうの昔に終わっているのです。
問いづくりの秘訣は「KDからPD」へ。
そして「問いづくり」も同じで、練習の「P」、正しい Practice が必要なのです。またさらに、問いを当てずっぽうに繰り出すのではなく、デザイン(Design)つまり「D」に沿って使ってみることが肝要です。
それによって、うまくいったときには、何がうまくいって、どこまで自分が上達したのかが自覚できるようになります。
また、もしうまくいかなかったと思える時にも、何がうまくいかなかったのか、どんな練習をさらに積み重ねればよいのか、上達の指針が得られることでしょう。
問いづくりの秘訣は「KDからPD」へ。
心に留めておきたいものです。