世界で初めてのリモート研修に精通している世代(1/2、最悪の世代編)
こんにちは。イザナギです。
最悪の世代です。
リモート研修世代
今日Twitter上でこんな記事が話題になりました。
記事の内容に関しては本題と逸れるので割愛しますが、とりあえず言いたいことは我々「20新卒」はリモート研修世代だということです。そしておそらくそれは世界で初めて生まれた世代です。
コロナウイルス
世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、多くの社会人がリモートワーク・在宅勤務を余儀なくされました。それは新しく社会に飛び込んだ「20新卒」も同じです。
新卒がやることはまずは「研修」。当然ながら20新卒もその例に漏れません。しかし直接は触れ合えない環境ゆえにリモートでの研修を余儀なくされる企業・新卒が続出しました。
zoomやteamsなどといったオンラインツールが一気に普及し、本来は対面で行われるはず(だった)業務がとってかわり、新卒研修もその流れに入ります。
最悪の世代
我々は最悪の世代です。
残念ながら私は今の会社以外で新卒研修を受けたことがないので、何とも言えないのですが、「エクセル・パワポ」と言った業務ツールの使い方に加え、商談の実践トレーニングなどを日々研修で行っています。
今回はなぜ我々が最悪の世代かの主な要因を3つに分けて語ります。
実践できない世代
当たり前ですが、弊社はtoBの大多数の企業と同様、相手先がいなければ成り立たない仕事です。直接会って話す商談が(現在時点で)リプレイス不可能な位置にいる今の日本では、対面での接し方を知らない我々はかなり大きなディスアドバンテージを背負っていることになるでしょう。
またビジネスマナーなど新卒1年目の初期で叩き込まれるであろう事象を知らないまま現場に向かうことになります。
非効率的研修の世代
また研修自体も決して効率的とは言えないと思います。
通常の研修では、壇上は「説明する講師」&「スライド投影」、研修生は「手元のPCで操作」という形ではないかと思います。したがって状況的には三シチュエーション確保ができるはずですが、リモート研修では基本的に講師+スライド画面しか拝聴できません。(複数画面も共有可能ですが、十全なウィンドウの大きさを確保するにはやはり1画面共有が限界でしょう)
さらに手元のPCで作業しようとなると必然的にZOOM等を最小化するため、「音声のみ」という状況になります。
よって研修生は、手元のPCでZOOM等の画面と作業するエクセルやパワーポイントを行ったり来たりしないといけないのです。
これに関しては異なる意見も受け入れますが、リモートはおろか仕事が、もっと言えばPCを8時間見ることさえ初めての新卒にとっては明らかにインプット強度が下がっていると感じます。
また詳細は後述しますが、隣に気軽に聞ける同期もいないため、小さな疑問が取り残されてしまいます。質問するには数十名の前で「今いいですか?」と聞くのはかなりハードルが高いでしょう。当然その日の終わりに、講師の前に列をなして質問することもできません。
関係性を築けない世代
前項でも少し触れましたが、私は同期の誰とも会ったことがありません。毎日のようにZOOM等で顔を合わせてはいます。しかし顔と声を知っていてもみんなの身長はわかりません。
リモート研修でもプチコンペのように、グループワークをして評価をつけられることが多々あります。しかし仮に1週間かけて最高評価を勝ち取っても祝杯をあげることはできません。親交を深める同期会もしていません。
もちろん1か月超も毎日のように顔を合わせていればそこそこ親しくはなりますが、正直広く浅くだというのは感じます。
関係性の薄さは同期だけでなく、先輩や上司においても切実な問題です。先輩や上司とのかかわりは希薄すぎて、一応新卒研修を担当する事務局の方くらいしか継続的なかかわりはありません。
また先輩の仕事を見て学ぶ・聞いて学ぶこともできません。インターン時代は、「人の電話を聞きまくる」、「席を立った上司の机の上をのぞき込む」、「上司がさらに上の上司と話すのを感じる」みたな直接コミュニケーションでくらいついていたのに、今はその全てが根こそぎ取られて困っています。
恐らくこのままいけば、情報収集や関係性づくりが得意な人間がより評価される一方で、環境の不備によって本来持つ力を十全に発揮できない人が続出すると思います。おそらく後者のほうが多いのでトータルで考えれば新卒としての生産性は、BEFOREコロナより低下すると考えています。
20新卒はすごいんだぞ
そんなこんなで20新卒のネガティブキャンペーンをしてしまいました。
とはいえこれは2部作です。次回予告で締めます。
「世界で初めてリモート研修に精通している世代(2/2、最強の世代編)」
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