あ___み

生命科学系専攻。大学院卒業までの日記と、新社会人の日記です。

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生命科学系専攻。大学院卒業までの日記と、新社会人の日記です。

最近の記事

2020/1/20の下書きより

「自分の全てを投げ打って、みたいなやり方じゃなくても良い研究はできる」 憧れの研究者の言葉である。 シビれるカッコ良さ。質疑は鋭く、応答は簡潔で明解。とても聡明な方だ。 しかし、その言葉を聞いた時は、でもなあと内心思った。 それは天才秀才の場合であって、さしたる頭脳も持たない凡人は骨身を削り、憂き身をやつして研究に従事しなければ、それに並ばないのでは? 並々ならぬ努力を注がねば、何か一つの結果を得る事はできないのでは? そう思って、研究室に配属されてからこれまでを

    • 卒業から【154日】

      【前回までのあらすじ】書き手は社会人1年目。当初、大学院卒業までの日記を綴る予定が、あまりの歴史的災厄(コロナ禍)を経験するにあたり、社会人編へ。GWの5連休に浮かれるも他にする事がなく、論文投稿作業に捧げた。 前回のnoteを書いてから、だいぶ日が空いた。 理由は、論文投稿用の実験データをまとめるのに忙しかったのと、単純に飽きたということだ。 誰に向けて書くわけでもないので、あまりモチベーションが湧かない。自分で後から読み返して懐かしくなるためにやっているところがある

      • 卒業から【48日目】

        【前回までのあらすじ】書き手は社会人1年目。当初、大学院卒業までの日記を綴る予定が、あまりの歴史的災厄(コロナ禍)を経験するにあたり、社会人編に突入した。博士進学をギリギリまで悩んだ挙句決め兼ね、就職に舵を切った経緯からか、たまに元いた研究室のことを考えている。 卒業からはや1ヶ月半経ち、社会人として初めてのゴールデンウィークを迎えようとしている。 というか、もうGWが始まっている。新入社員はまだ有給が取れないので、5連休だ。いぇーい! 浮かれ気分もさることながら、緊急

        • 卒業から【24日】

          働き始めて3日目。 かなり偏ったイメージだが、社会人というと朝は満員電車に揺られ、勤務後ボロボロになって帰宅し、SNSで少し愚痴る、みたいな像がある。 実際は、電車通勤はするがラッシュと縁がなく、新人ゆえ帰りが早い。まだ仕事らしい仕事もないので愚痴ることもなく、健康だ。すこぶる健康だ。なんだ、こんなに早く帰っていいのか社会人っていうのは。社会人(というか新人)っていいな! コロナ禍で、やれテレワークだ、やれ在宅勤務だリモートだと騒がれているが、世の中自宅で出来る仕事ばか

          卒業から【12日】

          卒業した(事後報告)。 コロナウイルス騒ぎで式は中止。学科ごとに各自の判断で、やったらやらなかったりしたらしい。 当研究科では、普段講義で使う広めの教室で執り行った。部屋は広めとはいえ、修了生は60〜70人いるので、学生番号によって前半後半に分けて、時間差を設け証書を授与された。完全入れ替え制だ。 学科としての謝恩会や卒業記念パーティーも当然中止。しかし、もう会わない人もいるし何もないのもなあ、ということで急遽研究室の飲み会をした。 近場の居酒屋は客が少なく、コロナの

          卒業から【12日】

          卒業まであと【8日】

          びっくりするほど何もやる気がない。 というのは少し嘘だ。 論文化の作業や修論に載せそびれた解析など、ジリジリ進めてはいるが、スピード感のなさ。遅々として進まない。 せめて新配属生の実験トレーニングはするか、と思ってちょこちょこやるが、そんな事より解析を進めた方が良いのだろうか。優先順位がつけらなくて、しっちゃかめっちゃかだ。 論文作業(並行して解析)、論文紹介の準備、引っ越しの準備、配属生の実験指導…。何を優先すれば? まあ、当然論文作業は優先すべきなんだけれど、自

          卒業まであと【8日】

          卒業まであと【15日】

          審査会が終わり、これといって何をしていたのか思い出せないが、実験施設の改修に伴う追い込みで色々と実験をしていた。 改修前の実験室の引越し作業もようやく終え、いよいよ卒業を待つばかり。というところへ、コロナウイルス騒動を受けた、卒業式の中止である。 さらには、春から入社する会社でも入社式の中止が決まり、何気なく大学院を卒業してしれっと社会人になることに。これは後々絶対話のネタになるのでよく覚えておきたいところだ。 小中高は春休みを前倒しにされて自宅待機がセオリーだけど、大

          卒業まであと【15日】

          卒業まであと【28日】

          卒業式まで1ヶ月を切った。 審査会も終わったので、修論を少し直したら本提出して終わり。早くも抜け殻の気持ち。 ーーのはずだった。実際は、まだやらねばならないことがある。「立つ鳥跡を濁さず」というやつだ。 ①データの整理 後々誰が見ても分かるようになっているか確認する、ノートに記載した色々な値をエクセルファイルに打ち間違えていないか確認する ②論文化のための諸作業 投稿論文の叩き台を書く、それに沿ってfigを組み直す、graphical abstractを描き直す、

          卒業まであと【28日】

          卒業まであと【33日】

          審査会終わり! 原稿を覚えきれず、途中から緊張で何もかも吹っ飛び、最後の方のスライドは何と話したのかも思い出せない。そういえば、自分があがり症なのを忘れていた。準備してしすぎることはないなとつくづく思った。 中間審査や学会にセミナーなど、発表の機会は何度となくあったが、よりによって今回が1番準備不足だった感。研究の集大成ではなかったか? 意気込みすぎたとは思わないが、周りにがんばります!と吹聴したわりに見掛け倒しになってしまった。 前に立ってフロアを見渡したとき、聴衆

          卒業まであと【33日】

          卒業まで【あと34日】

          「終わるとか完成するとかではなく、魂を込めた妥協と諦めの結石が出る」ーー『映像研には手を出すな!』 創作物ならともかく、研究発表用のスライドなんて本来そんなに凝るもんではない。過不足なく事実を伝えれば良いはずなので、無駄なオリジナリティは不要なのだ。が、見れば見るほど、ああすればこうすればと思ってしまって際限がない。 スライドの粗が気になって、目についた瞬間言葉が止まってしまう。 いやいや、発表明日ですよ!観念して! 往生際の悪さよ。 原稿覚えていた方が、まだマシで

          卒業まで【あと34日】

          卒業まであと【37日】

          向き合うべき憂鬱感なのか、避けられる憂鬱なのか? 昨日、研究室で発表会のスライドを直していた。すると、横で一学年下の後輩が先生とディスカッションを始めた。 これから就職活動を控える一方で、それまでの間やその間に研究を極力ストップさせないために、誰と協力してどの実験を優先して進めるかという話をしていた。 先生に対して意見するのに物怖じしない、二手三手先を読んで計画をよく考えなさいという言葉にも怯まない姿勢。それに対して、なぜか私が怯む。 後輩は、先生と対等な風にディスカ

          卒業まであと【37日】

          卒業まであと【39日】

          修論審査会に向けた、2回目発表練習を終えた。 原稿を準備しなければと思いつつ、そこまで手は回らず。自分の番ギリギリの滑り込みでスライドを完成させてとりあえず場を持たせた感。 ギリギリにならないと出来ないいうか、もはやチキンレースだ。締切まで、どこまで準備せずに粘れるかという謎のチキンレース。不毛だ! この手の癖は一度大失敗しないと直らないというが、本番前にこうしてやらかすことで、本番での事故を防いでいるのだ、という屁理屈をこねて出来上がったものがこちらになります💁‍♀️

          卒業まであと【39日】

          卒業まであと【40日】

          修論提出前はバックアップを取れ、とよく聞くが、よもや本当に起ころうとは。 論文の方ではないけど、発表用スライドのデータが飛んだ(一部)。審査会を来週に控え、2回目の練習会がある。スライドの直しをしようと思って開くと、貼り付けた画像がことごとく読み込み不可になっていた。なぜ! 自前の画像データならまだ分からなくもないが、PowerPointに備わっているアイコンの画像すらも消えていた。しかも、前回使用したスライドのファイルも、そこから修正したファイルも。研究室のサーバーに上

          卒業まであと【40日】

          毎日何か残そうと思ったは良いけど、そんなに特筆すべきこともないんだよなあ〜となってしまった。強いて、読んだ論文や読むべき/読みたい論文の整理が追いつかないこと!

          毎日何か残そうと思ったは良いけど、そんなに特筆すべきこともないんだよなあ〜となってしまった。強いて、読んだ論文や読むべき/読みたい論文の整理が追いつかないこと!

          卒業まであと【42日】

          何やかやあったが、なんとか修士論文を提出した。 「何やかや」とは、具体的にはグラフの一部に間違いがあったという案件。本文中で示したかった事とグラフの意味するところが合わなかったので、差し替える必要があった。 副査の先生方へ提出後、いやあ何とか間に合ってよかった〜と一安心の私の横で、原稿をペラペラ見ていた先生が、ぽつりと一言。 「……このグラフ違わない?」 そんなバカなと思いつつ確認すると(パソコンの前にいた後輩がいち早く動いて確認してくれた)、確かに違った。 そして

          卒業まであと【42日】

          卒業まであと【47.5日】

          修論の締切を明日(もとい今日)に控え、いよいよ佳境である。 どちらかというと、内容をチェックする先生の方が佳境なのだが、快く(はないだろうが)添削していただけてありがたいばかりだ。 中身スカスカの考察を書きつつ、日が変わる前に形になりそうで良かったな〜と少し落ち着いた気分になっていたら、日付が変わってしまった。 徹夜する元気があるならそうなる前にせえという話だが、先週の怠惰と無気力はなんだったんだろう。

          卒業まであと【47.5日】