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【鑑賞日記】清方一家のお正月展を観に行った
清方一家のお正月 -明治・東京の年末年始- @鏑木清方記念美術館
企画表題は「清方家の正月の過ごしかた」なのですが、あまりそれを感じさせるような作品は展示されておらず、正月を感じさせるモチーフの作品を中心にした構成となっていました。
清方の絵をモチーフにした12枚の羽子板は、以前も観た記憶がありますが、あらためて美しいつくりだなあと思いました。
正月といえば家族そろっての遊びということなんでしょうか。清方が描いた双六が何種か展示されていました。
それはそれで面白かったのですが、自分はむしろその双六の形態のほうに興味の視点がいきました。
いまの双六はサイコロの出た目だけコマを進めるというものが主流ですが、当時(?)は、マス目ごとにサイコロの目に応じて進むマスが記されているというタイプの双六なのです。
もちろんそういうタイプのものがあることは知っていましたが「とび双六」という名前ははじめて知りました。
勉強になったし、このシステム自体にもちょっと興味が出てきました。