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約束された過去。

昨日は不思議なことが起きた。

昨日の仕事は
自宅から北西へ25km離れたAという市で仕事。
Aから60km南のBという町まで移設の仕事。
その後、更に8km南下してCという町にある自教会の兄弟教会へ回収の仕事。
ちなみにCまでは普段まず行かない。
約半年ぶりである。
総移動距離100km近い上に肉体労働。
それでも仕事があることはありがたい。

Aに設置された物を回収して
Bへ向かうが、お客さん立ち会いだったので
タイムラグの1時間を埋めるために
B付近の知人のもとで30分程潰した。

到着すると既にお客さんは到着していて
「お待たせして、すみません」なんてことに。
いそいそと仕事を済ませ、お代は後日回収になりつつもCの教会へ。
到着すると駐車場に会長さんの車がない。
「そうか!一斉にをいがけ週間だったわ」
となって電話を入れると
『あと1分で教会に到着する』という。
ここでは「タイミング良過ぎやん」と思った。

参拝をして回収して雑談して。
帰宅しようと車を走り出した。

しばらく走って
山道に近い険しい登りに差し掛かったとき。
歩道から大きく手を振る痩せた老人。
迷ってしまったなら警察に連絡しよう!
そう思って、車を寄せた。
息を切らしながら老人は『助けてください』
という「あれ?高校のときの〇〇先生だ」と気がついた私だったが。
焦りで気が付かない先生は『車がガス欠して止まってしまった。おまけに携帯も持ってない。どうにかガソリンスタンドに伝えてほしい』というので。
「先生!俺です。〇〇です。車はどこにありますか?」というと『その先のトンネルの中。あれ?〇〇君じゃないか』という。
今にも倒れそうにしていたので、落ち着いて、安全を確保してゆっくり来てください。と伝えた。
私も作業車だったので乗るスペースがなかった。
現場へ着くと無人の車がハザードがついたまま止まっている。

急いで歩いて引き返して、迎えに行った。
Cの会長さんに「どこかにスタンドはないですか」と電話をして、色々聞いてもらったが17時を過ぎて田舎のスタンドは閉店だらけ。
先生の行きつけのスタンドを教えてもらい電話をすると「実は今日はヒマだったので従業員を帰してしまったから、僕1人だけだから行けないので携行缶に入れるので取りに来てほしい」という。
行ってみると店主は「実は店を閉める準備をしていたから、あと5分遅かったらいなかったね」という。

偶然とは更にないとは言うが、こんな形で見せられるとは思わなかった。
私の前に何台も車が通り、たまたま私が止まった。
しかも恩師。閉店間際のスタンド。
実はこれだけではない。

この先生とのやり取りは数年前。
私のSNSを見た先生からDMを貰い20年以上振りに再会した。
高校時代、素行が悪く手のつけられなかった私。
よりによって、なぜ私なのか?と謎だったが。
この時を神様は待っていたようだ。

スタンドまで先生を見送り。
スタンドの店主に経緯を話すと『そんなことあるの?仰天ニュースみたいだね』と言っていた。

私は実は天理の高校を辞退して
地元の高校へ進学した。
そんな四半世紀近く前から、この瞬間に繋げた神様の力というのは本当に偉大であった。

その先生は
胃がんになり、心も衰弱していたが
「先生!まだ生きていないとダメだね」
と笑った。

私の寄り道で時間がズレ込んだが
お陰で、1人の人が1つ希望が持てたことに嬉しくなった。

不思議めずらしい働き。
それは点が線に繋がって行く。



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