ソプラノズシーズン4・ダンテ放談
やあ、俺の名はシルヴィオ・ダンテ。
ニュージャージーを仕切るイタリア系マフィア、ソプラノズファミリーの金庫番でありボスのトニーの相談役であり、
街一番のトップレスバー「バダ・ビン」のオーナーだ。
そして、管理人からヅラ疑惑をかけられている本業ミュージシャン(スティーブ・ヴァン・サント)である。
何知らねえ?
スプリングスティーン関連で検索してくれ!バンダナ巻いたイカした俺の写真が出る筈だぜ。だからヅラ疑惑なんだけどな。
なぜ俺が「もう家庭でも組織でもトニーの人間関係のひびが亀裂になって割れ始めている」シーズン3の解説をやってるかって?
登場人物の中で唯一情緒的に安定していて家庭に問題がないからだろ┐(´∀`)┌
(第3話「決意」では大人げなくゴネて組織に迷惑かけてます…なんか、すんませでした)
ところで読者さんの会社に
「あいつ営業成績はトップだけどそれ以外は人間性最悪で話も下品で消えてほしいレベルのクソリーマンだよな。(←部下同僚目線)
…でも金は稼ぐんだよな、隙あれば辞めさせたいけど(←経営者目線)」なうざい社員はいるかい?
オーケイ、それがシーズン3から登場しているラルフって奴だ。
稼ぐ奴って自分の稼いだ数字にあぐらかいてで「俺がいるからここは持ってんだろーが!」と内心思っている人、常に言動に気をつけた方がいい。実はあんたの代わりはいくらでもいるし、みんなあんたの事嫌っている。雇い主でもな。
とゆー教訓的なラルフの終わり方に「自業自得…」と呟いた管理人であった。
嫁のカメーラは手近な優しい男に惚れて悩み、前ボスジャッキーの嫁さんから
「あんたは15の小娘か!?」って叱られるし(この元姐さんにも色々あったけどいざという時はしっかり極妻)
トニーも経済的には自立してるけど心が不安定な女と次々浮気するし、
よくそれで「家族を失いたくない」って言えたもんだよなー。シーズン1でうっかり分析医のメルフィ先生にコクっちまったけど
「精神科医が優しいのは当たり前です👓」と秒殺される。
我慢に我慢を重ねていたカメーラもついに三行半をつきつけ、(きっかけは自分の失恋)
本音ぶちまけ合いの凄絶な夫婦喧嘩になっちまう。
「なんで俺なんだ?サイフがわりのBFはいくらでもいただろうに」ってーセリフが実は…
シーズン1でカメーラが「贅沢な暮らし目当てにマフィアの男と結婚したの!」と神父さんに告悔シーンを思い出させて、
なーんだ、この嫁さんは最初からトニーを愛してなくて手作りのイタ飯と子育てでギミギミギミラブ!ギミギミギミマネー!
と「尽くしてる対価をくれ❗」叫び続けてただけやんか。
実はトニーは嫁の本質に気づいていたんだ。
この夫婦の暮らしは「献身と対価」であって、
そこに愛はあんのか?
byアイ◯ルのCMの大地真央さん
以前の問題だった。
20年連れ添った夫婦で無くなってしまうもの、ってなんなんだろな?
やっぱり大事な存在で居なくなっては困るけど、「好きな気持ち」は磨り減って凹んでしまっているのを日々確認中し合うだけの生活になってんのかな?
このどうしようもない俺と、どうしようもない家族との死ぬまでのうんざりした日々に乾杯🍷
おっと、なんかのキャッチコピーみたくなっちまったな。
稼業のマフィアの幹部との仲も、
「我慢」というものをお母さんの胎内に置き忘れて生まれたようなテンション男、ポーリーおっさん目線のカットで
水出しドリップコーヒーのように「蓄積されていくトニーへの憎悪」が伝わるのが上手い撮り方だよな。
甥っ子のクリスはトニーからのプレッシャーに耐えられずヤクに溺れるし、その恋人のエイドリアーナはFBIにマークされてるし、
…おい、俺以外幹部の奴らめちゃくちゃじゃねえか(|| ゜Д゜)一層不安になっちまった、
少なくともちゃんと家を出て人権関係のボランティアをしている娘メドウがラスト近くで少し成長していた。ってのが救いだ。
俺も話していて不安になっちまったから一発ネタをかまさせてくれ。
「仲良くなれたと思ったのに、また元通りだ!」
永らくこのネタをやってないからウズウズしてたんだ(≡^∇^≡)