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詩:このまま明日なんか来なければいいのに
だって、そうすれば、苦しまなくて済むでしょう?
このまま明日なんか来なければいいのに。
だって、そうすれば、気持ち悪くならないでしょう?
このまま明日なんか来なければいいのに。
だって、そうすれば、胃も痛くならないでしょう?
苦痛なんだよ、明日が来るのが。
モヤモヤするんだよ、明日が来るのが。
ドロドロするんだよ、明日が来るのが。
落ち着かないんだ。
そんな自分が心底、嫌なんだ。
逃げたいとか思ってる自分が心底、嫌なんだ。
そんなときは、水をコップ一杯飲もうか。
これが水で、飲んでるのが自分で、その自分の胃の中に
入っていく水を感じよう。
自分が人間なのを感じられるよ。
生き物なのを感じられるよ。ああ、生きてるって。
少し、生きてみようか。ね。
今がどれだけ大切なものなのか、わかるかもしれない。
今を積み重ねたら、明日になるよ。
明日起こり得る何かを、まだ見えない何かを、
背負う覚悟を、いや、そんなこと考えなくたっていい。
今を自分なりに生き抜けばいい。
だって、それしかできないのだから。
自分にはそれしかできないのだから。
あなたにできる、精一杯を、神様に見せつけてやればいい。
さあ、生きよう。
ふう、生きるって、大変。
へえ、あなたが生き抜くのなら、
わたしも明日を迎えようかな。
そんな一日のはじめ方でもいいのでしょう。