誰かの夢に巻き込まれるという事
最近よく夢を見るのだが、それを家族に話すとき頭の中を完全に共有できる訳ではないので、私が見たものの5割しか伝えられない(自分も曖昧にしか覚えてない時が多い)。私は夢を見るのは嫌いじゃない。無造作で意味が連続していない、物語とも言えないあの時間は、現実とかけ離れている世界に入ったという気楽さと謎の楽しさがある。だから、みんな変な夢を見たと言いながら家族や友人に話すのだと思う。
実家の本棚を漁った時、本くにこさんの作品集『月の花嫁』が出てきた。母が作家・田辺聖子さんのファンであ