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両親がいない私。友人の「実家に頼る子育て」の話に凹む感情を手放したい

最近悩んでいること。
友人から出る”実家”というワードでどうしても傷ついてしまう。

30歳。私のまわりは子育て中の女友達が多い。
私も第一子を妊娠中である。

みんなと違うのは、私には親がいないこと。
20代半ばまでに、両親が相次いで亡くなった。

その時のことを話している友人から、
「子育て、実家がないと無理だったわ〜」
とラインが来たり、
また別の友人から、
「これから体を休めるため実家でゆっくりするよ」
というような個人ラインが来て、落ち込んだ。

彼女たちは、数年前、母親が亡くなったとき、大変だったねと言ったり、差し入れをくれたりしたけど、
もう忘れてるのかなぁと。

子どもを産んだばかりで、自分のことにいっぱいいっぱいで、仕方ないのかな…とは思いつつ、
正直、ひどくがっかりした。

私は結婚式を挙げなかったが、
遠方の彼女たちの結婚式に飛行機などを取って行ったり、

母が救急車で運ばれ緊急手術になったことを連絡し、「申し訳ないけど、来週の結婚式には行けないかもしれない」…と連絡した際にも、
「親友だからどうしてもあなたには来てほしい」と言われて無理して行ったりしていたので、
「あんなにしたのにな」という思いがあったんだと思う。

特に、実家がないと子育て無理、という発言を私に対して送ってきたことはすごくショックだった。


もちろん、わざと傷つけようと発言したわけではないだろう。

私に両親がいないということを、その瞬間に念頭になく、忘れていただけだろう。


ただ、私にとって「両親が死んだこと」はすごく大きくて、片時も忘れることなく私のアイデンティティとなっているので、
「実家がすごく助けてくれる」
ことを、屈託なく私に伝えられてしまうくらいには私の人生が友人の頭から欠落している、
その認識の落差に凹んでしまうのだ。

妊娠中の私にとっては、ほんらい同じようなライフイベントにある友人と交流するのは楽しいはずなのだが、

ほとんどの友人が「里帰り」する以上、

「実家が〜」 
「母が〜」 
「ママが〜」

というワードを連発するのは避けられないだろうなと思うし、

その都度、
私の気持ちは想像してもらえないんだろうなぁ。

と凹むのがイヤなので、
思い切ってもう育児中の女友達とは、しばらく連絡はやめようと思う。


私のことを一番の親友として、
結婚式でもスピーチを任せてくれた彼女たちには申し訳ないが、
自分の心を守るのも自分の権利だ。


実家がない妊娠中の女性って、みんなこういう心のささくれを経験してるんだろうか。


これから保育園に入ったり、ママ友ができてもモヤモヤするのかなぁ。


私の夫は協力的で、育休も取る。
生まれたあとは、自分がメインで育児をすると言ってくれている。

すごく恵まれているとは思う。 

それでも、「実家が〜」と屈託なく話す友人の姿は、私が絶対にどう頑張っても手に入れられないものだし、親の相次ぐ死は、つい数年前のまだ傷口がじくじくしている、私の人生に影を落とした出来事なので、すっかり忘れて(あるいは私の心になんの波風も立てないと確信しているのか)話されるのが耐え難いのだ。


私の周りには全然いないけど、里帰りもせず、その後も実家に頼らない子育てをしてるママさんも結構いるかなぁ。

いつか楽になれるといいなぁ。

とりあえず、noteに書いてネットの海に流すことで、少しこの気持ちを供養して手放せたらなと思う。

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