![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161710392/rectangle_large_type_2_df5e0556499d8fd4965ed8fbd402c3f0.png?width=1200)
正しい健康法は自分で作る 腕を冷やすと風邪をひく?
健康には一人ひとり個人差があります。
ある人に効果的な方法が、必ずしも自分に適しているとは限りません。
大切なのは、自己理解を深め、体調や生活環境に応じて、自分に合った健康法を見つけることで、より良い健康への近道となるでしょう。
体は冷やさない方が良いとよく言われますが、特に冷やしてはいけない場所があります。
具体的には、お腹、腰、手足、肩、首などが挙げられます。
ただ、これらの部位は多くの人が想像しやすいと思いますので、今後の記事で詳しく取り上げたいと思いますが、今回の記事は別の話です。
古人は『腕を冷やすな。腕から風邪を引く』と言いました。
そう、腕から風邪をひくこともあるというのです。
今は亡き私の師匠も同様のことを言っており、私の研究でもそのような結果が得られています。
この人体センサーは膝の裏にも存在しますが、実は腕の方が顕著です。
昔は二の腕と一の腕という風に腕の部位を指す言葉がありました。
一の腕は、肩から肘までの部分
二の腕は、肘から手首までの部分
しかし、現在は一の腕が「二の腕」として定着しておりますね。
私も思わず二の腕と言ってしまいますが、今更一の腕と訂正しても話が通じないのでそのまま流しています。
さて、本題に入りますが、今回は「二の腕」前腕についてお話しします。
実は、腕というのは温度を認識しにくい場所でもあります。
例えば、お風呂の温度を確認する際、ほとんどの人が手先や足先でその温度を感じ取ろうとするのではないでしょうか。
腕を使って温度を確かめる人は少ないため、腕は温度変化を感じるのに適していない部分と言えます。
体温計を腕で計る人も少ないでしょう。
しかし人の行動で面白いのは、体温が上昇して暑いと感じたとき長袖を着ていると、自然に腕をまくりたくなるでしょう。
一方寒いときには、両腕を抱え込むようにして体を丸め温まろうとするでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1731474364-wW5PVTQ1hORD7crzA2SbgCd8.jpg?width=1200)
そして、寒さを感じると腕を抱えることで安心感を覚えることもあります。
これらの行動は、いずれも温度変化に対する人間の本能的な反応と言えるでしょう。
このように、人は無意識のうちに、自分の体温を調整する場所を見つけ、自然に行動を起こしています。
それが顕著に現れるのが腕なのです。
腕には多くの経絡が走っていますが、今回のお話では特に重要な経絡があります。
「手の陽明大腸経」
この経絡は、人差し指の爪からはじまり、ツボを通じて腕を経由し、最終的に鼻の横に繋がっていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1731231378-KkbQU82pEOng5ZXwMF1eCmfr.jpg?width=1200)
この経絡は単に大腸の症状に留まらず、頭部や顔面、さらには肩コリや首コリ、消化器系の不調にも対応しています。
そして、肺とも関連しており、頭痛、顔や目、鼻、口の症状にも効果があるため、非常に幅広い症状に応用されている経絡です。
合谷(ごうこく)は、広く知られた有名なツボですが、この大腸経に属しています。
私は西洋医学と東洋医学の両方を学んでおり、現在も勉強を続けています。
経絡は東洋医学に基づく概念ですが、西洋医学の視点を組み合わせると、面白い発見がいくつかあります。
今はまだその研究途中ですが、いずれお伝えできるかもしれません。
今から楽しみです。
来年はハワイで開催される解剖学の研修にも参加できたらいいなと思っています。
そして何よりもハワイを楽しみたいです😆
話がそれてしまいました🙏
つまり、腕を冷やすことが腸に影響を与える可能性があると言うことです。
そして、腸が冷えるとその働きが低下し、免疫力が下がることで風邪をひきやすくなることがあるからです。
この考え方に基づいて、私が施術している際に試すことがある方法があります。
必ずしも100%ではないのですが、例えば腕が冷えているときに、へその右横を触れてみると、その部分が冷えていることがあります。
ここには腸がありますので、腕の冷えが全身を冷やし、腸にも影響を与えている可能性があると考えています。
さらに、この腕が冷えている状態を続けたまま何かに集中していると、気が付かないうちに姿勢が悪くなり、背中を丸めることで腰に負担がかかり、最終的には腰痛やぎっくり腰の原因にもなり得ます。
このとき腰が痛い原因として腸の冷えも考えられます。
つまり、腕が冷えることで全身が冷え、姿勢が悪くなることによって血流が悪化し、肩こりや頭痛、腰痛、さらには免疫力の低下を引き起こす可能性があります。
その結果、風邪をひきやすくなるなど、さまざまな不調の原因となり得るのです。
このような状態に対処するために、腕を無意識に抱えたり押さえたりする場所に関連するツボをご紹介します。
大腸経の経絡に位置する「手三里」というツボ
![](https://assets.st-note.com/img/1731469188-LD0FjbHMhKAkU2IpJES6csYq.jpg?width=1200)
手三里の効果はこのようになっています。
・消化器系の症状(腹痛、胃の痛み、お腹の張り等)の改善
・肩こり、首の痛み、腕の疲れ、手のしびれなどの緩和
・顔の症状(歯の痛み、舌の痛み、顔面神経麻痺)の緩和
・風邪の予防、緩和等。
また、身体全体の調子を整える万能ツボとしても知られています。
もう一つは、「曲池」というツボ。
![](https://assets.st-note.com/img/1731469219-hRE8eTLWY5mB1IvNpnsjydrF.jpg?width=1200)
今の時代、目を酷使することがとても多いので、この曲池というツボを温めてあげるのも効果的です。
曲池の効果はこのようになっています。
・肩こり、首の痛み、腕の疲れ、手のしびれなどの緩和
・消化器系の症状(腹痛、胃の痛み、お腹の張り等)の改善
・目の充血、目の疲れ、視力低下の改善
・風邪の予防、緩和等
また、この曲池は自律神経を整え、腸の働きを改善することで免疫力を高める効果があります。
そのため、お肌の調子も良くなるとされています。
ただ、腕が冷えていなければ無理に温める必要はありません。
実際、温かすぎると腕まくりをして冷やしたくなりますからね笑
大切なのは、適温を保つことです。
腕が冷えすぎないよう、ちょうど良い温度で保つのがいいと思います。
先人の知恵というのは不思議なもので、科学的に証明されていなくても、人の動きや自然の流れでうまく理解されてきました。
そこに西洋の科学が融合すると、また新たな発見があるというのは面白いことですね。
今回は、腕を冷やすことが風邪などの体調不良を引き起こす可能性がある、というお話でした。
※ツボや経絡は科学的に解明されているわけではありませんが、効果があることは認められてます。
今回はこの本の画像をお借りしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1731525177-OHLA9zYdyoD3vuFWpxXlNjch.jpg?width=1200)
お読みいただき、ありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
![癒しのゆうすけ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172706059/profile_b54894098778eb75309b9bd208810837.png?width=600&crop=1:1,smart)