空の罪

空は一方的に人を明るくも暗くもする。

時には激しい雨を降らし、時には強い日差しを照らし続ける。

その一方的な力に、人はなすすべもない。

これが空の罪。

人の罪。

罪を犯すことは誰にでもある。

小さな過ちから、一生背負うものまで。

それを誰もが背負っている。

しかし、よく考えてみれば

それは本当に悪い事だったのか。

ああ、この人を許そう。

許しを悟る瞬間、空は青く、心は晴れるだろう。

いや、許さない。

それが許せなければ、空は曇りのまま、心は罪のままだろう。

だが、許せたとしても、合わなければ、何も言わずそっと傘をさせばいい。

果てしない疑いは曇った心を縛り、それが罪を深める。

この曇り空も、やがて形を変え、晴れ渡る日が来る。

人も同じように変わるとき、悟りを得る。

そんなに悪い人じゃない。

皆、必死に生きている。

人の努力を認められず、一方的に、多数で誹謗中傷をすることこそ、真の罪である。

自分の考えと合わない人を傷つける罪。

心の病を抱えた人を傷つける罪。

一体あなたに何をしたのだろう？

どれだけの罪を重ねれば気がつくのだろう。

顔の見えない赤の他人から、一方的に感情をぶつけられること。

その背後にある心の叫びを知ろうとしないこと。

一瞬の感情に流され、他者の心に深い傷を残す。

あなたの言葉が、誰かの心をどれほど傷つけるか、一度立ち止まって考えてみてほしい。

集団で一人の相手に、もしくは一対一でも、感情をぶつけなければ気がすまないその一方的な心情が、空の罪のようだ。

人に憎悪を向けるよりも、他にやるべきことがある。

そう考えることができたら、この空のように心も晴れるかもしれない。

特に他意はありませんが、匿名で顔も知られないことから、相手の気持ちを考えずに言葉の暴力を発してしまうことが増えていると感じて、少し気持ちを書いてみました。

今の世界情勢を見ると、もう日本人同士で憎悪を向け合っている場合ではない、そんな気がします。

お読みいただきありがとうございました☺️