第1章:生きづらさとは何か?(Ⅰ)
第1節:生きづらさの定義
「生きづらい」という言葉を使うとき、あなたの心の中はどんな状態ですか?
私の肌感覚では「生きづらい」という言葉には、
生きたいように生きられない
普通に生きたいのに普通の生活すら送れない
といったニュアンスを感じます。
1-1. 生きたいように生きられない
例えば、上記リンク先の相談者さんの投稿内容の中に、次のような段落があります。
私が読んだ限りでは、この相談者さんの「生きづらい感覚のヒント」は、おそらく次の言葉に隠れているのではないかと感じました。
つまり、自分は「友達に共感したり、好かれようと行動する」ことは苦手なのに、この社会では「しなければいけないルール(=社会からの圧力)」のように感じて「疲れてしまっている」——。
そんな葛藤が、この方の「生きづらさの正体」なんじゃないかなと、私は感じました。
あなたには、この感覚、分かりますか?
1-2. 普通に生きたいだけなのに普通の生活すら送れない
もうひとつの例は、上のようなXのポストを深堀りしてみたいと思います。
あくまで私の想像ですが、この方は、
「日光浴びて適度な運動をする」ことは、多くの人にとっては、なんてことのない簡単なことだと感じている
あるいは、精神科医等のメンタルヘルスの専門家から「日光浴びて適度な運動をする」ことで夜に眠りやすくなります、と勧められた
→「にも関わらず」発作を起こしてしまう自分(=普通のことすらちゃんとできない自分)が心底キライ…!!
おそらくですが、そんな心理状態なんじゃないかなと、私には思えます。
あなたには、この感覚、分かりますか?
1-3. 生きづらさとは「心の叫び」
つまり、「生きづらい感情」とは、
自分の感情や欲求と、
社会からの要求や圧力との間で、
葛藤に苦しむ心の叫び
だと私は考えています。
1-4. 生きづらい人が「8割」も?!
ちなみに、特に推してるわけではないのですが、精神科医・樺沢紫苑さんによると、
とのことです。が、私には、それは疑問です。(もしかすると、Xに投稿する人だけに限定すると、そのくらい「生きづらい」と発言している人が多いのかもしれません。)
なぜなら、社会全体で「生きづらい」と感じている人が8割もいるんだったら、どうして社会はいつまでも変わらないのでしょう…??
もしかすると、権力を持っている一部の人たちは、そこまで生きづらさを感じていないために、そんな人の気持ちに気づきにくい——。
だから、生きづらい社会がいつまでも変わらないのかもしれません。
第2節:生きづらかった私の経験
(次の記事に続きます)
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