久しぶりに好きな服を買ったアラサー
昨日でまち歩きのイベントは一段落したので、
ようやく日曜日が空いた!
9月29日以来だ。(この日はもちろんバイトした)
わたしの休日はいつも遠出かバイトかの2択なので、
予定が入っていない週末なんて去年の夏以来だ。
わたしは今日と明日は好きな人の工場に行くつもりで空けていた。
念のため今夜パン工場のバイトを入れたけれど、
好きな人の工場の募集時間次第で、
キャンセルする気満々でいた。(最低)
しかし好きな人の工場の募集が出ない。
先週の日月火は出ていたのに!
やっぱり11月になってしまったからだ。遅かった!
またホテルとの契約が切れて仕事が減ったのか、
新しいパートさんが入ったのか。
昨日まち歩きの帰りに工場の前を通ったのだけど、
19時頃に人がたくさん出てきて、
おそらく外国人研修生達だった。
(今思うとあの7人は、
去年はタイミーで募集していた分のような気がする)
好きな人はあんなふうに群れて帰るタイプじゃない。
早く仕事を終わらせて誰よりも早く更衣室から出て、
1人で真っ先に駅に着いていそうな人だ。
彼もまだあんな時間まで働いているんだろうか。
好きな人にすごく会いたいけれど、
さすがに待ち伏せなんてできない。
わたしが夏に行っていた別のきれいなリネン工場は、
いまだにフルタイムで8人とか9人も募集している。
こちらも人気なようでいつもすぐに埋まる。
(わたしはなかなかフルタイムで働く勇気がない)
去年と募集の状況が逆転しているような気がする。
やっぱり仕事取られたのかな。
タイミーも直前だと本当にろくな募集がないので、
わたしは今日は予定通りパン工場にだけ行くことにした。
あそこは暑くも寒くもないし制服に着替えるから、
好きな服を来て行ける!
平日はずっと寒い倉庫やスーパーでバイトをして、
週末は田舎でまち歩き(たまに藪漕ぎ)をしていたので、
スカートを履けるのは久しぶりだ!
わーい!
家のドライヤーが壊れてきているので買いたいし、
パソコンを入れるリュックも破けてきている。
ミニスカートも見てこよう!
カーディガンも欲しい!(メモ)
それにしても1人で買い物だと、
バイトみたいに電車の時間を気にせず出かけられる。
それだけでいつも歩いている駅前の景色が、
なんだかすごく明るく見えたような気がした。
都心部にある家電量販店まで行くのも夏以来だ。
普通の人の休日ってこうなのか。
休日に知らない工場に行って慣れない制服に着替えて初対面の人達とビビりながら働いたりしないのか。
倉庫は寒いし汚いから、
セーターの下にヒートテックを着て、
靴まで真っ黒いのを履いて出かけたりしないのか。
だから好きな服を買えるのか。納得。
昨日まち歩きの現場で、
来週もこの街に来て打ち上げがあるので、
いつものおじさんと、
「また来週!」と挨拶して別れたのが、
今週のモチベーションだ。
…生きろ俺。死ぬな俺。
年末まで好きな人に会えない感じになってきたし、
来週末の飲み会が終わったら、
わたしはいよいよ地元で一人ぼっちだ。
「今日は何時に出たの?」とか「〇〇には来る?」
とか毎週のように話していた人達はもういない。
わたしは好きな人も話し相手もいない地元で1人だ。
さて、何をしようか。
暇なうちに働いたほうが良いのだろうけど、
今月はそんなに家計が厳しいわけでもない。
遠出の予定が無いからだ。
久しぶりに好きな服を着て、
1人で地元をウロウロしてみようか。
暇すぎて買い物し過ぎたらまたバイトをすればいい。
これが独身実家暮らしの自由さだ。
同年代の主婦や子持ちのアラサー女には絶対にない、
この自由さは最大限に活かしていこう。
わたしは来週仕事を辞めたっていいし、
突然海外に留学したり学校に通い出してもいい、
マッチングアプリをやったっていいし、
美容整形だって本気になればできるだろう。
犯罪じゃなければ何をやったっていいご身分なのだ。
誰もわたしを止める人なんていない。
母親さえ説得すればきっと何でもできるのだ。
去年からずーっと遠征費に追われていたので、
わたしは予定のない週末に「働かない」という選択肢はなかった。
何でも良いからバイトを入れて千円でも稼がないと、
貴重な休日を無駄にしたような気がして怖かった。
でも好きな人の工場の募集が出なくなった途端に、
なんだかやる気が失せてしまった。
彼に会えないなら別に働きたくない。(勝手)
またお盆から毎週土日のどちらかは地方に行って遊んでいたので、
やっぱり休日に遊ぶのは楽しいし、
周りの大人達を見ていても、
こういう時間は絶対に必要なのだと痛感した。
遊びの予定が気づけば3ヶ月続いてしまったせいか、
自分でも意識しないうちに、
わたしは堂々と「働かない」という選択ができるようになってきた気がする。
わたしの人生だもの、
わたしが好きなことをしていいのだ。
そんなわけでわたしは早速、
バイト前に献血の予約を入れ、
その前にドライヤーを買い、
ミニスカートも試着して買った。
売り場で好みのミニスカートを見た瞬間、
「2012年のライブ遠征のとき、
こういうミニスカートか別のワンピか悩んでワンピにしたんだった!」
と突然思い出した。
当時は彼氏に聞いてみた記憶もある。
あのときどっちも買っときゃよかったのだ。
おばちゃんあと半年もしないうちに34歳になっちまうよ!
横にあったリボンの形のニットも可愛くて、
試着したら欲しくなったので買った。
大学生のときもこういう形のニットを着ていた。
服の好み変わってないのかもなわたし。
売り場には黒とグレーしか無くて、
黒はホコリが目立ちそうだったのでグレーにした。
わたしがグレーの服を買うなんて珍しい。
なんか絶対ホワイトもありそうだけど、
きっと売り切れたんだろう。絶対そんな気がする。
この甘いデザインで34歳がホワイトにしたら、
メルヘンおばさんになりそうだからグレーでいい。
レジに持って行こうとニットを手にした瞬間、
「好きな人が好きそうな色だ…!」
と無意識に思ってしまってハッとした。
好きな人は今もその前も、
こんな淡いグレーの上靴を履いていて、
冬に見たときもこういう色のダウンを着ていたのだ。
だからなんとなくああいう色が好きなのかなと思った。
でも汚れが目立ちそうな色だから、
わたしはきっと選ばないなとあのときは思ったのに。
無意識にでもそんなことを思ってしまったら、
わたしはますます彼に会いたくなるではないか!まだ暑いけど真冬ならあの工場に着ていけそうだ。
…いや狙ってない狙ってない!
だって黒は売り場でもめっちゃ糸くず付いてたから、
キレイに着られる気がしないんだもん。
わたし年齢的にもグレーだもん。
彼は全く関係ない。これはただの事故。
そう言い聞かせてレジで買った。
仕事用じゃない好きな服を買ったのはいつぶりだろう。思い出せない。
わたしは嬉しくて献血中も、
ネットで検索してコーデをいろいろ見ていた。
あのニットはやっぱりホワイトもピンクもあって、
「もしピンクあったら絶対即買いしてた!!!」
と思ったけれど、
いや年齢的にはグレーでちょうどよかったのだと再び言い聞かせた。
あーどこに着て行こうかな。
パン工場でバイトをしているときも、
服のことや明日は何しようかなんて考えていたら、
今日はあっという間に時間が過ぎるかもなと期待したけれど、
やっぱり単純作業は長い。
わたしは夏まで何度も遠征していたコンサートのセトリを思い出す脳トレを始めた。
時々機械音に紛れて鼻歌を歌ったりした。
最近は全然聴いていなかったせいか、
全然思い出せない曲もあった。
この脳トレのおかげで今日は自分の世界に入り込み、
心を無にしてひたすらラインにパンを乗せていたら、いつもより早く終わった気がする。
ありがとうコンサート!ありがとうバンド!大好き!
自分の世界に入り込み過ぎたせいで、
明日の予定が全く立っていないのだけど、
今にも生理が来そうだし天気も悪そうだから、
新しい服を着て出かけたい気持ちはあるけれど、
明日のことは明日考えようと思う。
パン工場を出たら外はクッソ寒くて、
果たしてわたしはこんな寒い中でミニスカートを履けるのかとても不安になったけれど。