ヲタクはヲタクとマニアックな話がしたいよ

日祝はヲタ活で遠出している。
昨日は母親と車で行けたのだけど、
今日のイベントは告知が急すぎて母親は休めなかったため、
わたしは70キロ離れた山の中の博物館まで、
電車とバスを3回乗り継いで、
9時半には到着せねばならない。
そんなわけで4時半に起きて5時45分に家を出た。
遊びじゃなかったらこんな休日は絶対にイヤだ。


ど田舎なので午前中に着くには特急じゃないと間に合わない。
特急だけで3000円以上消えた。バイトせねば。
まもなく到着のアナウンスが流れて、
立ち上がろうとしたら電車が大きく揺れた。何事?
アナウンスが途中で切れて、
「急ブレーキです」と流れた。
こんなの聞いたことないぞ。


どうやら野生動物と衝突したようだ。



外を見ると茂みが揺れている。あいつか…。
バスが来るまで40分待ちだから今日は大丈夫だけど、
もしギリギリだったらお前ど田舎の20キロのタクシー代払えよ!!!!!
それ以前にタクシーがいないかもしれないけれど。


結局12分の遅れで到着した。
よかった。あとはバスに乗るだけだ。
バスは車高が高いからかゆっくり走るからか、
1人で黙って乗っているからかわからないけれど、
いつもは見えない看板や建物の中のマネキンまで見えて新鮮だった。
途中の集落で乗ってきた人達が、
スーパーのあるところではなくて、
パチンコ屋の近くのバス停でみんな降りて行ったのも面白かった。


家を出て4時間弱、
ようやく山の中の博物館に到着した。
今年ここに来るのは4回目だ。いかれてるぜ!!!
しかも今日はなぜかガイドを目指す人向けのイベントに来てしまった。


…わたしガイドになるの?


きっとわたしの地元からの交通費なんて出ないし、
そもそもバスすらないところも多いので、
たぶん勉強以前に車を運転できるようにならないと無理だと思う。
わかってる。わかってるけどわたしは普通の人よりもかなり鈍臭いから運転だけは絶対に無理だ。
そんなわけでどうしようもないとは思うのだけど、
わたしが行きたいところに行けるのでつい申し込んでしまったのだ。


ヲタクも引くようなイベントだからか、
なんかいつもよりも知ってる人がいない。やべえ。

今日おかんいないし、

わたしただの人見知り!!!


それでもなんとか昨日いた男性達を見つけて挨拶だけしてみた。頑張った俺。
若い女がいるところではないせいか、
趣味の場で会う男性達もいつもみんな優しい。
きっとわたしは恵まれているのだ。


そして1日参加した感想は、


なんかみんなあんまりヲタクじゃない…


ぶっちゃけ「そんなことも知らないの?」と思うような人ばかりだった。
そのレベルでこんなガイド養成講座とか来ていいの?
あれくらいでいいならなんかわたしでも喋れそうだ。
(大変失礼)
たぶんヲタク向けというよりも、

「守備範囲を広げて人呼ぼうぜ!」


という趣旨なのだ。
だからわたしも自分の興味のない分野のことはさっぱりわからない。(開き直り)
他の分野のヲタクからしたら、
わたしもただの素人に違いない。


みんなで付箋に思ったことを書いて模造紙に貼って、なんとなく分野ごとにまとめて発表するやつ、
(ワークショップと言っていた)
大学生のとき以来だ。超懐かしい!!!


わたしのヲタク分野だけでなくて、
いろんな分野の話を聞いたのに、
結局わたしが付箋に書いたのはわたしの好きな分野のことばかりで、

「ほんとわたしって何でもこうなんだよな!!!」


と自分でも呆れた。
本当に、好きなものしか見えないのだ。
わたしは恋愛でも趣味でもいつもこうだ。

裾野を広げて人呼ぼうって話なのはわかるけどさ、
わたしのヲタク分野はマジでめちゃくちゃ面白いぜ?
なんでこれだけじゃダメなん?結局これが柱でしょ!
とヲタクは思う。
でもわたしのようなガチ勢が一人で来てマニアックな質問をするよりも、
ファミリーが大勢で来て入場料とかたくさん落として簡単な説明でサラッと帰ってくれるほうが博物館も良いんだろうなぁとは思う。

結局地方も求めてるのは大人数の若い人なのだ。


先週全国から人が集まるレベルのヲタク向けイベントに行ってから、
わたしは博物館でも見るところがちょっと変わった。
もしあそこで働いてる人と博物館に行ったら、
きっとわたしが見てもよくわからない機械の解説とかが聞けてめちゃくちゃ面白そうだと思う。

あわよくばあの眼鏡のイケメンと知り合いになりたかった…!

過去記事参照
お金払うからああいう人に解説してほしいよ!


しかしあそこは1年に一度しか公開しないし、
人気だから毎年抽選だし、 
イケメンが働く場所はレア過ぎるので、
次に行けるのはきっとまた数年後だろう。


あー、できればわたしよりもこの分野に詳しくて、
「一緒に勉強しようよ!」
って現地や博物館や図書館に毎週一緒に行けて、
できれば車で送ってくれる柳楽優弥は世の中にいないのだろうか…!(心の声)


そんなことを考えながら、
帰りも山奥で1人でバスを1時間待っていた。
さっき挨拶した男性達は、
車に乗らずに1人で広い駐車場をとぼとぼと歩くわたしに「乗っていきますか?」と声をかけてくれたし、
博物館の館長さんまで同じように声をかけてくれたけれど、
今日は間違いなく渋滞するから男の人の運転でも、
地元まで2時間はかかるだろう。

「知らない人と密室でそんなに話すの無理…
そして彼らも疲れているからきっと帰りは1人になりたいはずだ」

(※館長さんはずっと時間に追われてて1人で喋りっぱなしで本当に大変そうだったから、
帰りまでわたしと話すくらいなら早く休んでほしい)


と思うと人見知りはさすがに乗れなかった。
これが柳楽優弥なら乗って連絡先くらい交換するかもしれないけどさ!


ガイドとまではいかなくてもアシスタントくらいになれたら、
わたしの土日はまた趣味で潰れるだろうから、 
その分気の進まないバイトをする時間が減らせたらいいなぁとか、
ガイドに興味があるっていう体にしておいたら、
一般人が入れない場所に入れたりするかなぁとか、
一緒に勉強できそうなイケメンいないかなぁとか、
正直言うといろんな思惑があったのだけど、
まだまだわたしの日常は変わらなそうだ。
そりゃそうだよな。