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もう恋なんてしない夢
舗装された田舎の直線道路を走っている。
遠景に低い山並みをのぞみ、道端は畑か空き地のようである。
視界の彼方に、犬の集団がこちらに向かって来ているのが分かる。
私は歩道を走っていて、犬たちは車道にいる。
歩道と車道の間に柵はなく、縁石によって仕切られているのみ。
先頭のラフコリーがけたたましく吠え、他の犬たちもつられて吠える。
私は彼らがついてこれないくらいのスピードで走り去ろうとする。
彼らは力強く吠えているが、歩道に入ってくることはない。
私は集団のほとんどをかわして道を走るが、何匹かついてくる。
ほぼ最後の一頭は、ずっと私の横を並走していて、気づくとどこからともなく槇原敬之の「もう恋なんてしない」が流れており、私はそれに合わせて気持ちよく歌っている。
犬も一緒に歌っていた気がする。