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オンラインアップデートネイティブ世代の価値観

どうも、石器時代生まれの井楠瞿曇です。
世代間格差というか、世代間感覚差の話。

従来は、長らくゲームソフトが「ROMカセット」や「ディスク型媒体」の形式が主流だったと思いますが、令和の今は、オンラインアップデートが主流です。

従来の世代は、販売時(入手時)のゲームの内容が完全体で、バグも含めて、成立しており、以後、何回電源を入れて起動させても、揺るがない一定の世界が広がるわけです。
特に、日本のソフトウェアメーカーは販売時のクオリティも非常に高度で洗練されていたため、信頼度が高かったわけです。

一方、近年は、ゲームソフトだけでなく、スマホアプリも「アップデート」が当たり前で、大幅な仕様変更も「可能」。というより、大幅なアップデートすら、「普通」であり、「日常」のことです。

この違い、この文化。ある一定年齢以下の世代は、「オンラインアップデートネイティブ世代」なわけです。

ユーザー側の本意とは関係なく、制作者側の都合での仕様変更。
文句を言い続けるのは?
気をつけてください。あなたはもう、「オンラインアップデートネイティブ世代」から外れて、適度に歳を食ってるわけです。
実年齢というより、感覚年齢として。

懐古厨ともまたちがいますから、受け取り方が難しいかもしれませんが、他者が関与して関わっていく仕様の変化。これの受け入れ方のスピード感が違います。
そして、その仕様の変化は「受け入れるだけのもの」という認識。川が流れていくのを力ずくで堰き止めようとは思わないのが「オンラインアップデートネイティブ世代」。

一方、全時代の住人は、ユーザーが望まない改変は、「声をあげれば戻るもの」と考えがちです。
それは、一度構築された、ひとつまえのバージョンのデータが、「カセット」や「円盤」の媒体で残っているはずだと考えているからです。
さらに、「戻すのは簡単だ」とも考えるわけです。当然、ユーザー体験として「リセットボタンを押せばオープニングに戻る」成功体験を持っていますから、なおさらです。

この価値観のちがいは、仕事でも大きく影響してくるように思えます。
一旦リリースしたものが「完全版」と考える旧時代の住人と、
合わなければいつでも「オンラインアップデート」できると考える世代。

一度リリースしたものは、アップデートできないと固執して固まり続ける旧時代の住人と、
一度リリースしたものでも、アップデートし続け関与し続けることが使命と考える、「オンラインアップデートネイティブ世代」

あなたはどちらですか?
そして、部下や後輩の従業員教育に限界を感じているあなたの視点は?あなたの後輩の視点はどちらでしょうか?

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