触れるケア。コロナ後遺症か、はたまた。
3/27に症状出現。3/28にコロナ陽性になり2週間と2日。発症からずっと咳と痰が続いている。とりわけ咳に関しては、朝晩の咳込みが激しい。咳だけで消耗してしまう。
入院中から酷かった咳。しかし、酸素の値がいいので入院中は全く診察してもらえなかった。咳止めをひたすらのむだけ。
退院後、息苦しさや胸の重苦しさも出てきた。呼吸器内科受診。コロナ後も、コロナに罹患した人として隔離される。なんで?最初は呼吸器科のドクターも無難な薬を処方してくれた。やはり未知の病だし。漢方をプラスされた。一時はいいが、やはり一度咳き込むと止まらぬ激しすぎる咳。なんだ、これ喘息か。
思わず看護師の友人に助けを求めた。深呼吸で落ち着いてくる。彼女の旦那様や息子様の喘息の話を聞く。そんな苦労があったとは。
「ほら、手当て、っていうでしょ。自分でさすってもいいし旦那さんにやってもらうのもよし。」アドバイスを受ける。ああ、忘れていただいじなこと。手当て。手ほどあたたかく、安心できるものはない。
空を見上げて鳥の声聞いてごらん。深呼吸して。気持いいよ。
毎日の忙しさにかまけて、こういうだいじなこと忘れていたなーー。五感を研ぎ澄ますと聴こえてくる自然の声。春だ。気持ちの良い風。
その後、肺機能検査を経て喘息治療も併用することに。吸入ステロイド追加だ。吸入後10分くらいで胸の重苦しさは取れてきた。それでも咳き込むと夫が背中をさすってくれる。手のぬくもり、あたたかさ。
ナイチンゲールの看護の原点
看護のパイオニアと言われるフロレンス・ナイチンゲールが、看護の原点について、看護とは人間の持つ「自然治癒力」を高めることにあると述べています。そして、看護師の使命はまさにそこにあるとも言っています。
ナイチンゲールは患者の手をしっかりとにぎりしめて、優しいまなざしで患者を見つめ、時には優しく話しかけ、時には勇気づけ、元気づけたのではないかと想像できます。そこに看護の原点を見るような気がします。
触れるケアで救われる私達。手を触れることによって、不安や怒り、イライラといった精神症状を緩和することがわかり、いまでは広く患者は「病気そのものではなく」、その前に、これらのことは、人間であることを教えてくれています。
ありがとう、わかさん。ありがとう、フロレンス・ナイチンゲール。