MRグラスの明暗 〜nrealは4,000万ドルを調達し、Magic Leapは評価額を93%ダウン〜【#84】
今日のトピックは「MRデバイスを開発する2つの企業(nrealとMagicLeap)」について。
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この記事のまとめ
NrealとMagic LeapはともにMRデバイスを開発する企業
Nreal社がセコイアVCなどから4000万ドルを調達
Magic Leap社は評価額が4億5000万ドルと昨年から93%ダウン
Nrealが4,000万ドルの資金調達を実施
中国のMRデバイスメーカーであるNreal は、4,000万ドル(約42億円)の資金調達を実施。同社の累計調達金額は7,000万ドル(約74億円)にのぼります。今回の出資を主導したのは、モバイル向けショートビデオアプリとしてTikTokに並ぶ「Kuaishou(快手) 」。その他、世界最大のVC・セコイアキャピタルの中国拠点・Sequoia China、Hillhouse Capital、CICC Capital などの投資家が参加しています。
Nrealは、米国のMR企業・Magic Leapの元エンジニア・Xu Chi氏によって2017年に設立されました。Magic LeapはXu氏を機密情報を盗んだ疑いで告訴しましたが、Nrealに有利な判決が下ったため、訴訟は取り下げられています。
Magic Leapは評価額を昨年から93%ダウン
そのMagic Leap社はこれまでGoogleなどから累計30億ドルの資金調達を10回のラウンドで実施し、2018年8月からMRグラス『Magic Leap One』を販売しています。
日本からもドコモが出資を行い、日本での販売を獲得。
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VR/ARに限らず、スタートアップの中でも最も注目を集める企業のひとつであったMagic Leap。昨年は64億ドル(約6700億円)あった評価額が、現在は4.5億ドル(約47億円)にまで93%ダウンしています。
主な理由としては当初のすばらしい先進性に競合製品にもう追いつかれている点や、商品の販売数・普及率が挙げられます。
現在は前CEOも退任し、toCからエンタープライズ向けにピポットした同社ですが、未だ窮地に立たされているのが現状です。
NrealとMagic Leap、明暗がはっきり分かれた2社ですが、いずれもVRの発展には掛け替えのない企業であるとともに、他社も含めて今後さらなる発展やニュースが期待されます。
例えばインド発のARグラスなども登場し、これからさらに切磋琢磨する中で優れたデバイスが市場に登場してくるものと思われます。
関連記事:GoogleもFacebookも投資するインド企業発のARグラスとは?【#39】
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