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AR×マリオカートでわかる「今回も早すぎたセガ」たちと、ダイナミックに変化するリアル【#82】

今日のトピックは「ARトイゲーム『マリオカート ライブ ホームサーキット』と遠隔操作のラジコンゲーム」について。

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この記事のまとめ

ARトイゲーム『マリオカート ライブ ホームサーキット』が10月16日発売
ラジコンゲームはセガなどの前例があり
現在・今後はARによってダイナミックな表現が実現

10月16日、AR『マリオカート』が発売

任天堂は、スーパーマリオ35周年を記念して、ARトイゲーム『マリオカート ライブ ホームサーキット』を発表しました。対応プラットフォームはNintendo Switchで、ラジコンカートとゲーム機を組み合わせて遊ぶレースゲームです。

発売日は10月16日で、価格は1万978円(税込み)。マリオのカートをセットにした「マリオカート ライブ ホームサーキット マリオセット」、ルイージのカートをセットにした「マリオカート ライブ ホームサーキット ルイージセット」の2種類が販売されます。発売に先がけて、マイニンテンドーストアでは予約受付も開始しています。

カートにはカメラが搭載され、走るコースは実際の部屋の中。ゲームの動きに連動してカートも加速したりストップしたりと、リアルとバーチャルが連動した体験を楽しむことが可能です。

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カート1台でも楽しめるほか、Nintendo Switchとカートを持ち寄ることで、最大4人までの対戦機能も実装。ゲーム画面を見ていない人にもラジコンの動きで実際の駆け引きがわかるような設計がユニークです。

1989年の「セガ・スーパーサーキット」

斬新でユニークな『マリオカート ライブ ホームサーキット』ですが、実はラジコンを実際に操作してゲームとコラボレーションさせるコンセプトにはいくつか他社の前例があります。

ひとつには1987年に開催された「コミュニケーションカーニバル 夢工場'87」にて日産が展示した「マッハビジョン」というアトラクション。操縦にはセガのアーケードゲーム・「アウトラン」の筐体が採用されました。
さらに1989年の「横浜博覧会」で「セガ・スーパーサーキット」と改名されて、超小型テレビカメラを搭載したラジコンカーのライブ映像を見ながらスピードを競うゲームが披露されました。

近年、ラジコンメーカーの京商は、カメラユニットをラジコンカーやドローンレーサーに搭載することでコックピットのような操作感を実現する「京商オンボードモニター」を開発しました。同じコンセプトの元でも、『マリオカート ライブ ホームサーキット』とは異なるリアルにフォーカスしたアプローチで発展した形ということができます。

ラジコンをブラウザで遠隔操作するリアルなゲーム

『ISOTOPIUM: CHERNOBYL』はチェルノブイリをイメージして作られた210平方メートルのジオラマの中で、カメラの搭載されたラジコンをインターネット経由で遠隔操作するゲームです。

ブラウザを介しての操作ながら遅延はほとんどなく、スタッフが進撃の巨人よろしく映り込んで困ったら助けてくれたり、ジオラマを直していたりとかなり挑戦的な作品でした。

ARでダイナミックな現実に

上に挙げたような前例を踏まえたうえで『マリオカート ライブ ホームサーキット』の特徴が何かといえば、それはARの魔力に他なりません。IPやクオリティはもちろん魅力のひとつですが、ゲームと現実空間の橋渡しをARが堅実に担っています。

先日も、実際にKDDIなどが空間認識技術(VPS)を活用してリアルな空間にARを表示させるサービスをスタートさせたと発表しています。
※弊社も創業当時VPS技術を用いた景観の描き換えを目標としていました。

ARゲームとしても『Pokémon GO』、『Minecraft Earth』をはじめとした作品が台頭し、モノを実際に設置したり、絶えず変化する情報が載せられないなどの不便を感じたりすることなく表現の幅を広げることが可能になりました。今後この流れはさらに拡大していくものと思われます。

他方、新しい生活様式によって屋外での活動は特に変化しなければなりません。それを十分に考慮した設計が必要不可欠です。その観点でも、まずは部屋の中で楽しめる『マリオカート ライブ ホームサーキット』は魅力的に思われます。

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出典:スーパーマリオブラザーズ35周年 Direct

会社のみんなとドーナツ食べます。