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SNSでバズったAppleグラスな動画は何がいけないのか?【#50】

今日のトピックは「Instagram、Twitterに投稿されたApple製品のようなARグラスのコンセプト動画」について。
昨日は「コロナ禍でJALが『飛行機に乗らない旅』を始めた理由」をまとめています。ぜひあわせてご覧ください。

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こんにちは、こんばんは。
VR/ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。

今日は記念すべき50回目の更新です!
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Appleグラス?のコンセプト動画

7月26日、Twitterで投稿されたとある動画には1日で3万以上のRTと10万近い「いいね」がついていました。

動画の内容は「iGlass」と銘打ったグラスにアプリや仮想のキーボード、コントロールセンターなどが表示されていることが確認できます。
AppleがARグラスを開発中であることは既に噂され、その機能や見た目についてもリーク情報が散見されます。今回の動画もそのリークかと思った人は多いはず。
関連記事:【VR/AR】 AppleがWWDC20で見せた帝王の布石 

ただしこれは実際にはAppleとは関係のない、非公式のコンセプト動画だと明らかになりました。

投稿された動画をさらにツイートした形で、元の作品はこちらのIskander Utebayev氏がInstgramに投稿したビデオだと思われます。

同氏はこれまでにもCGを駆使したコンセプト動画を多数投稿しており、ガジェット好きならいくつかの作品を目にしたことあるかもしれません。

これとか。

これとか。

大好きだけど、あえてケチをつける。

はじめに申し上げると、僕はこのようなコンセプト動画を敬愛しています。
むしろ僕自身もコンセプト動画がVR/ARの可能性を信じるきっかけでした。
そして今では未来を描くモチベーションのひとつになっています。

だからこそ、上に挙げたIskander Utebayev氏の動画も面白くて、多くの人に見ていただきたい作品だと思っています。

今回は、あえて実際にはAppleグラスはどうなるのかという個人的な予測も含めてケチをつけてみようという試みです。ご了承ください。

プロダクトデザインはもっとナチュラルになる

動画を見ると「iGlass」は棒状のフレームに平面的なディスプレイがくっついたような形状をしています。しかしながら、実際の「Apple Glass」はユニークかつメガネに近いデザインになるのではないかと予想しています。
かつてGoogle Glassが「近未来すぎるデザイン」で消費者から敬遠された教訓もあります。
関連:【総説】GAFAM各社のVR/AR戦略

とはいえ、一方でひと目見てそれと分かるデザインもApple製品の特徴であり、魅力のひとつ。PlayStation5のように白を基調とした近未来的なデザインの製品も多い今年の状況を鑑みると、斬新なメガネのリブランディングに期待している自分もいます。

見える画面の位置は固定されない

動画では「iGlass」の位置を動かしてもグラス越しの画面は動かず固定されたままになっていますが、これは動きながら使えるARグラスのメリットと相反するものです。あるいは画面を固定するモードもあるかもしれませんが、街を歩いたり、ベッドに寝転がったりしながらも眼前にモニターが広がっている状況こそARグラスの強みだと考えています。

もっと言えばAirPodsのようにグラスをかけていない間はディスプレイがつかないような設計になるのではないかと期待しています。

3Dがもっと活きるUIになる

今回のコンセプト動画ではキーボードやアイコン、コントロールセンターといったアイテムが現在のMacやiPhoneからそのまま輸入されたようなデザインになっています。言い換えるならば平面的なデザインです。

せっかく3次元的な空間に映像を表示できるARグラスならば、3D表現や情報をもっと活かしたUIの構成が実装されるのではないかと考えています。

仮想のキーボードやアイコンを指や視線で押し込んだり操作したりというのはいささか不便が大きいような気持ちです。
例えば多くのVRソフトでも導入されているようなバーチャルなボタンを「押し込む」動作ですが、実際には押し込んだ際の触覚的なフィードバックや、時には「ポチッ」というような押し込んだ音もないものがほとんどです。iPhoneでもホームボタンを排したり、振動で触覚的なフィードバックを返したりしてきたApple製品には3Dでも実感のあるUXを期待してしまいます。

一方で新しい操作方法は学習コストが高く、コンセプト動画としてもあまりに現在の操作からかけ離れているものはイメージがつきにくいという問題もはらんでいるように思われます。これは一長一短で難しいところ・・・

多くの予想が出回る、最高のプロダクトたち

繰り返すようですが、今回のコンセプト動画は個人的に大好きです。

新しいApple製品が出る前には必ずといっていいほど、予想画像や情報が出回ります。あるいは新しいPlayStationやNintendoのハードウェアも。

時に誤解を与える表現やフェイクと避難されることもありますが、個人的にはそれだけ多くの予想や高品質な予測画像が出回り、それに多くの人が扇動されるブランドやプロダクトのすごさに圧倒されます。それだけ多くの人がApple製品やゲーム機器にアンテナを張っている表れといえるでしょう。

それだけ人を熱心させるサービスやプロダクトを弊社・WorldMaker Inc.からも生み出していきたいと改めて精進していく所存です。

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過去のnoteはこちらにまとめています。

出典:Instagram.Iskander Utebayev.Iskander Utebayev

会社のみんなとドーナツ食べます。