第7回瓜生剛展「想溜甌穴」
こんにちは!今回は「B-gallery」で開催されている「第7回瓜生剛展「想溜甌穴」」をご紹介します。
想溜甌穴は「そうりゅうおうけつ」と読むそうです。甌穴とは、水の流れが岩などの地盤を穿つことによってできた穴のことです。そのため、人の想いや情念が溜まる穴という意味になるようです。
人の想いが景色をどのように穿つのか、がテーマになっています。具体的にどのような作品があるのでしょうか。実際にみてみましょう!
私が最も気になった作品は《月明ーmoontanー》です。前景にある雪が溶けたような「丘」とその先にある「木々」と鉱物の断面のような鮮やかな「山」、そして「夜空」これら4つの要素が別々の個性をもって表現されています。
とても奥深い作品です。おそらく、手前の丘と木々がなければ奥の山は山として認識できないでしょう。ジオラマティックな前景が抽象化された色の重なりを山と認識させているのかもしれません。
とても大きい作品です。実際に絵の前に立ってみるとわかりますが、優しい色の爆発を目撃しているような気持ちになります。それにしても、鮮やかともカラフルとも言い難い瓜生氏の独特の色使いをどう名づけることができるでしょうか。
岩絵具を用いているのでしょうか。緑青のような鉱物に由来する色合いを感じます。
いかがでしたか。やはり実際に足を運んでみなければ瓜生氏の魅力的な色使いを楽しむことはできないと思います。会期は10月29日までです。
28日は18時よりハロウィンパーティーがあるようです。そちらもお時間があればぜひ!
◯第7回瓜生剛展「想溜甌穴」
https://kaiyu-art.net/event-single.php?id=914
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