くらべてみる!5つの窓から 池袋モンパルナスが旅をする2
こんにちは!今回は豊島区立郷土資料館(IKE•Biz7階)で開催されている「くらべてみる!5つの窓から 池袋モンパルナスが旅をする2」をご紹介します。
今展覧会は令和3年度に実施された「池袋モンパルナスが旅をする」に続いて企画されています。5つの窓(=切り口)を通して池袋モンパルナスを概観する展示でした。
「窓」は池袋モンパルナスを象徴するイメージです。芸術家たちが利用した貸しアトリエには、北側にしつらえた窓がありました。太陽光を取り入れるための工夫だったようです。窓は、作品を出し入れするためにも用いられ、芸術家にとって創作と切っても切り離せない特別な存在だったようです。
「はじめの窓」では、高山良策による2つの作品を通して私たちに美術を楽しむための基本の光を当てていました。
「共通点を固定」して、鑑賞することがすすめられていました。例えば、人物に絞ってみると右の絵では2名、左では1名です。両方とも、女性を描いているように見えますが、右の絵では女性であることがわかりません。
人物の動きに注目すると左の絵にはこちらに向かってくるような躍動感があり、右の絵では凧を直立して掲げているだけのようです。このように比較することで、作品の特徴をとらえやすくなりました。
「窓」は全部で5つあり、それぞれ美術鑑賞を楽しむ上で重要な視点が与えられていました。例えば、「4章 旅の窓からー北海道、沖縄」では作家の旅した地域に焦点をあて、北国と南国の風景から作風や気候の違いによる色使いの差異を感じ取ることができました。
会場には、絵画作品だけでなく立体作品もあり池袋モンパルナスの芸術家たちの創作範囲の幅広さを感じさせました。「窓」をキーワードにしたことで、彼らの創作活動をとらえやすくなっていました。会期は3月24日(日)まで!詳細は豊島区郷土資料館のWEBサイトを確認してくださいね。
◯くらべてみる!5つの窓から─池袋モンパルナスが旅をする2─
https://www.city.toshima.lg.jp/129/bunka/bunka/shiryokan/kyodoshiryokan/2401231329.html
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