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「なぜ、まだそうなっていないのか?」を考える

「なぜできないのか?」を考える

DXを進める上で、課題を特定し、解決策を模索することは欠かせない。

私たちは、つい「○○すべきだ」という結論を急ぎがちである。
だが、それは「○○すべき」というのは答えにはならない
「そうなったらいいね」という希望的観測でしかない。

重要なのは、「なぜ、まだそうなっていないのか?」 という問いを深掘りすることにある。

問題の本質に迫る

「なぜ、まだそうなっていないのか?」を問うことで、

  • 問題の根本原因を特定できる: 表面的な課題だけでなく、その背後にある真の原因を明らかにすることができる。

  • 解決策の実現可能性を高める: なぜ現状が変わらないのかを理解することで、実現可能な解決策を導き出すことができる。

  • 新たな視点やアイデアを生み出す: 既存の考え方やアプローチを見直し、革新的な解決策を見つけるきっかけになる。

DX推進におけるの活用例

例えば、ある企業が「ペーパーレス化を進めたい」と考えているとする。 しかし、なかなか進まない場合、「なぜペーパーレス化が進まないのか?」と問うことで、

  • 紙媒体での業務に慣れている従業員の抵抗感

  • 電子データの管理体制が整っていない

  • そもそも業務プロセス自体が非効率である

といった、潜在的な課題が明らかになるかもしれない。
これらの課題を解決しなければ、ペーパーレス化は進まないだろう。

DX推進は「問い」から始まる

まず取り組むべき課題を正しく設定することが重要である。
そのためには、「なぜ、まだそうなっていないのか?」という問いを繰り返し、問題の本質を見極める必要がある。

「○○すべきだ」という結論を急ぐのではなく、「なぜできないのか?」を深く考えることで、より効果的なDX戦略を立案し、実行できるようになるだろう。

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中小企業DX事典|Iwakami Sho|note

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