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まずは業務分析で観察してみよう

はじめに

DXといえば、ITツールの導入やデータ分析が注目されがちだが、実は「業務分析」が肝になる。

IPA(情報処理推進機構)の「DX白書2023」でも、中小企業のDX推進における課題として「業務プロセスの可視化不足」が挙げられている。
DX白書2023 | 書籍・刊行物 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

今回は、業務分析の重要性と具体的な手法、そしてDXツールを活用した業務改善のヒントについて解説する。

業務分析とは?

業務分析とは、現状の業務プロセスを詳細に調査・分析し、問題点や改善点を洗い出すこと。

業務分析を行うことで、

  • 非効率な作業やムダなコストを発見

  • ボトルネックとなっている工程を特定

  • 業務改善のアイデアを創出

することができる。

業務分析の手法

業務分析には、様々な手法があるが、代表的なものとして、

  • ヒアリング: 従業員に直接話を聞き、業務の実態を把握する。

  • アンケート: 従業員にアンケートを実施し、業務に関する意見や課題を収集する。

  • 観察: 実際の業務現場を観察し、問題点を発見する。

日頃の改善活動のなかでも業務分析を行っている企業も多いが、これらの手法を組み合わせることで、より多角的な視点から業務分析を行うことができる。

業務分析からDXにつなげる

業務分析で得られた結果をもとに、DXツールを導入することで、業務効率化や生産性向上を実現できます。

例えば、

  • 紙の書類が多く、処理に時間がかかる場合は、ドキュメント管理システムを導入し、ペーパーレス化を進める。

  • 顧客対応に時間がかかる場合は、チャットボットを導入し、自動応答化を進める。

  • 営業活動の効率が悪い場合は、SFA(営業支援システム)を導入し、顧客情報や営業活動を可視化する。

まとめ

現状の業務プロセスを観察する。課題を明確にしたあとでDXツールを効果的に導入する、というステップを推奨したい。


中小企業DX事典|Iwakami Sho|note
「DXが浸透しないのは言葉の定義が曖昧だからでは?」という仮説をもとに「デジタル活用=DX」という広い定義を設定しました。具体的なデジタル活用に役立つノウハウをまとめます。スキマ時間でサクッと読める内容を目指しています。


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