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多角的に潜在課題をあぶり出す
課題抽出の難しさ:人間の主観性と潜在課題
人はどうしても自身の価値観や経験に基づいて物事を判断する。現場の担当者に課題を尋ねても、網羅的な回答が得られるとは限らない。自身を取り巻く問題を客観的に捉えることが難しい。それが理由で、潜在的な課題を見過ごしてしまうことも多い。
課題抽出を成功させる多角的なアプローチ
課題を網羅的に抽出するためには、さまざまな角度から課題を集める。
1. ワークショップの実施
複数の視点から課題を考えるワークショップは、新たな気づきを得る有効な手段になる。参加者同士の議論を通じて、個人では気づかなかった問題点や潜在的な課題が浮き彫りになることがある。
2. テンプレートの活用
質問項目が設定されたテンプレートを用意する。課題抽出をスムーズに進めることができる。テンプレートは、網羅性と具体性を確保する上で役立つ。
3. 現場へのヒアリング
現場で働く従業員の声を直接聞くことは、課題抽出において重要。ヒアリングを通して、現場のリアルな状況や課題に対する率直な意見を収集できる。
4. 懇親会での情報収集
意外に思われるかもしれないが、懇親会などの場も貴重な情報源となる。リラックスした雰囲気の中で、普段は出てこないような本音や不満、改善案などが聞けることも多い。
課題抽出のポイント:多様な視点と客観性
課題抽出において最も重要なのは、多様な視点を持つことと、客観性を保つことだ。社歴や業務経験が長い人だけでなく、若手社員や他部署の意見も積極的に取り入れることで、多角的な視点から課題を捉えることができる。
また、外部の専門家やコンサルタントの意見を聞くことも、客観性を確保する上で有効な手段である。
まとめ:課題抽出の工夫
課題抽出は最初の重要なステップである。しかし、それは決して容易な作業ではない。人間の主観性や潜在的な課題を見逃さないように、多角的なアプローチで課題抽出に取り組むことが、より効果に近づく施策立案につながる。
中小企業DX事典|Iwakami Sho|note
「DXが浸透しないのは言葉の定義が曖昧だからでは?」という仮説をもとに「デジタル活用=DX」という広い定義を設定しました。具体的なデジタル活用に役立つノウハウをまとめます。スキマ時間でサクッと読める内容を目指しています。