ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
そろそろ、ゆやゆよんの話をしたい。
妻と子がNHKで放送されている「にほんごであそぼ」が好きだ。
僕は時間があわず観れないことが多いのだが、日本の古典を歌にしたりパフォーマンスにしたりとかなり楽しい番組である。
先日の放送で中原中也氏の詩「サーカス」を題材にした歌があったようで、
「ブランコ」 - にほんごであそぼ - NHK
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」
のオノマトペをそれぞれ口ずさみながら、子が眠りについた。
子が寝たあと
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」
ってどこかで聞いたことがある…
と感じて中原中也氏のことを調べた。
なかなか凄まじい人生を送っている。
ちゃんと詩集も読んでみよう。
と調べているうちに「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」をどこできいたのか思い出した。
「降神」というポエトリーリーディングラップユニットの「夢幻」という曲だ。
この曲で中原中也氏のサーカスを歌詞として引用していた。
当時はまったく気がつかなかった引用に10年ほどの歳月を経て元ネタに辿り着いた。詩と詩にオマージュされた曲との2つの関係性を見つけるのにずいぶん時間がかかったが、もっといろんなことを知っていればもっとその瞬間に楽しめるのにな、と学習欲をかきたてられたりした。
降神のアルバム「降神」は色褪せないクラシック。
生々しくて過激で繊細。
1人でひっそり濃密に聴くには最適の1枚。
なにとぞ。