大局をみて、細部をこなす
そろそろ、大局をみて細部をこなす話をしたい。
これまでのキャリアの大半をITに関係した仕事をしてきた。
特にITエンジニアとして長い時間を過ごし、他のエンジニアとも協力してきた。ITエンジニアの世界は、細部へのこだわりと慎重なステップが重要視される場が多いように思う。
それゆえ、ITエンジニアの属性として多いのが以下の3つである。
几帳面(ある意味神経質)
真面目
慎重
すべての方に当てはまるわけではなく、自分の観測ではそういう傾向が強いようにみえる。自分は、根っこはテキトーだが、長年この属性に調教されてきたため、ついつい細かいことが気になってしまうときがある。
状況によっては長所でもあると思う。
だが、経営者の方のように大局観をもった方とお話をすると「そんな細かいところはどうにでもなるだろう」
と受け取られてしまいかねない。経営者の方との対話では、その細部への執着が時に大きな絵を見失う原因となりがちになってしまいそうだ。
夏目漱石は『こころ』の中で、「人生において重要なのは、自分が立っている場所を知ること」と説いている。
大局を見るには、一歩後ろに下がり、全体の流れを捉える視点が必要だ。
細部に囚われず、大きな目標や方向性を見定める。
経営者の方は、この大局観を持って物事を見ており、細部は後から整えられるという考え方をもっている。
大局観を持ちつつ、細部へのこだわりを失わないバランスを見出したい。
なにとぞ。