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取材レポート #1

こんにちは!岩手大学非公式団体 岩大ビール部です。

今回は岩手県一関市にある酒造、【世嬉の一酒造株式会社】さんの取材レポートです。
四台目蔵元 佐藤航さんにzoomを使ってお話を伺いました。

どんな酒造?
法改正が行われ、町おこしの一環として1995年に設立。100年以上の歴史がある酒造です。【世嬉の一】の由来は「世の人が嬉しくなる一番の酒造りを目指す」といった思い。日本酒、ビール、ジン、コーラまで、幅広いラインナップ。地元のお水やお米、特産品を使った商品を多く造っています。

どんなビールを造っているの?
 世嬉の一さんでは、牡蠣や山椒といった地元特産品を副原料に使ったビールを醸造しています。県産の麦芽、ホップでビールを作るより現実的で、地元の経済循環に直結します。副原料で県産の食材を使うというのは私たちにとって新しい発見でした。

・東北復興支援ビール 福香 :石割り桜の酵母を使用。
・山椒ビール :非常に人気なため、県産での原料生産が追いつかず、国産のものを使用しているそう。
・三陸の牡蠣のスタウト :陸前高田の漁師さんの採った牡蠣を使用。ビールの煮沸段階で牡蠣の殻や身を入れて醸造しているため、牡蠣のうまみ成分たっぷり!

山椒ビール、三陸の牡蠣のスタウト地元のみならず、海外にもファンがたくさんいるそうで、蔵元を訪れる方も多くいらっしゃるそうです!


クラフトコーラって?
地域経済循環を考え、15年前に地元の麦芽を使ったビール醸造を目指したそうです。しかし、麦芽の工程や法整備等、多方面で課題がでたため、クラフトコーラを作ることに!名前は こはるコーラ。主原料は岩手県一関市で生産される「小春二条大麦」。砂糖・香料を使わない健康飲料です。ビールではないため、麦芽化の必要性や法律面での課題もクリア。将来はコーラを子供に飲ませてはいけないといった風潮をなくしたいとの願いが込められているそうです。
詳しくは(https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/koharucola)

ビールの主力商品
・ヴァイツェン
・金色堂ゴールデンエール
・レッドエール
・三陸の牡蠣のスタウト(スタイル:オイスタースタウト)
・ジャパニーズスパイスエール山椒
・東北復興支援ビール 福香
・オーガニック(自然発酵)ビール

(通販サイト https://www.sekinoichi.com/)


私たちが県産100%のビールを作るために
 県産100%のビールを作るためにはどうすればよいのか、多角的な視点でアドバイスをいただきました。
・岩手県では造酒用の麦を栽培している農家さんが極めて少なく、費用面や麦の量に大きな課題が・・・。
・沿岸部や県北など、栽培地域で麦に含まれる窒素量に差が出るため、どの地域の麦を使うのかも重要です。
・地場産麦芽と地場産ホップのビールを作れたとしても、“味”に問題が出るかも!?必ずしも美味しいビールができるとは限らないわけです。
・県産100%のビールを製造するには長い年月をかけての調整が必要となるため、まずは国産と県産の麦を混ぜて挑戦してみては?とのアドバイスをいただきました。世嬉の一さんのように、酵母や副原料の面から考えてみるのも楽しそうです。


岩大ビール部はどんどん部員を増やして、試行錯誤中・・。県産ビールの醸造を目指してがんばります!


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