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うちの庭にもクリスマスツリーが咲けばいいのにね、と息子がいった。6歳の冬。

昨日の休日、久しぶりに息子と公園へ行った。
公園に飾られたクリスマスツリーを見て息子が言った。


「うちの庭にもクリスマスツリーが咲けばいいのにね。」


そうかーーー!
息子を育てて六年。もう息子のことは何でも知っているとあぐらをかいていた。


息子はクリスマスツリーは自然と咲くものだと思っているのか。

知らなかった。

大人の世界はクリスマスツリーは飾って当たり前すぎて、特にそのことについては教えていなかったーー。盲点だったわー。
まさか、そんなことを思っている人がこの世にいるなんて思いつきもしなかった。
しかし我が子の頭の中は違うんだ。


考えてみると、
息子の保育園の庭には大きな木があり、
12月になるとおじいちゃん先生が土日を利用して飾り付けてくれる。
とても大きな木なので、毎日少しずつ飾り付けて、
日に日に飾りが増えていく。

それを、息子は『咲いている』と思っている。

そんなアイディア私にはなかった。
なんて素敵な世界だ。

なんだろう、私の中のこの感覚は、

息子が6歳のクリスマスまで
『ツリーは自然と咲くもの』と思って育ってきた。

とても貴重で
偶然で
はかなくて
かわいいくて、、、
私の知っている言葉の中にこの感覚をドンピシャで表現すす言葉がないが、私の宝物だ。

その宝物は永遠ではが、今、その気持ちは間違いなくここにある。

息子がクリスマスツリーを咲くと思っていた6歳の冬。
私の中でまた、私だけの宝物ができた。

宝物リストにメモっておこう。



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